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続落後はもみ合いか
【オープニングコメント】
続落後はもみ合いか

22日の東京株式市場は売り優勢となり、日経平均は続落となる可能性が高いだろう。
日経平均株価の予想レンジは、2万3700円−2万3900円を想定。
21日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落し、152ドル安の2万9196ドルで終えた。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が各国に広がり、世界経済への影響が懸念されている。同肺炎の患者が米国でも見つかり、21日の米株式相場も下落した。
2002年11月に中国で重症急性呼吸器症候群(SARS)が報告された時は11月末から03年2月末までの3カ月間に日経平均は9%、ダウ平均11%、香港ハンセン指数も9%下落した。市場では当時の再来を懸念する声が聞かれる。
 
日経平均は年始以降、水準を切り上げてきただけに、来週以降に本格化する主要企業の2019年4〜12月期決算発表を前に利益確定売りが先行する公算が大きい。日経平均の下値メドについて「前日終値(2万3864円)を150円程度下回る2万3700円前後」との声があった。日経平均株価の25日移動平均線は、21日時点2万3790円近辺で推移していることから、同線が意識される場面も想定されるだろう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所終値比105円安の2万3755円だった。
 
日経平均は昨年10月以降、200日移動平均からの上方乖離(かいり)率が拡大しており、21日大引け時点で8.5%となった。市場では「10%を超えると上値が重くなりやすく、企業業績の想定以上の回復といった明るい材料が出ない限り、一段の上値追いは難しい」との声も聞かれた。
 
日程面では、日本百貨店協会が14時30分に昨年12月と19年の全国百貨店売上高を発表する。海外では12月の米中古住宅販売件数が公表になる。12月のシカゴ連銀全米活動指数、11月のFHFA住宅価格指数など。
 
 
【好材料銘柄】
 
■ケア21 <2373>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.4%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月3日から5月15日まで。
 
■東京製鐵 <5423>
今期経常を一転1%増益に上方修正、配当も1円増額。
 
■イワブチ <5983>
今期経常を一転2.1倍増益に上方修正。
 
■サンウッド <8903>
今期経常を88%上方修正。
 
■イメージ ワン <2667>
放射能除染などの技術開発を手掛ける創イノベーションを株式交換で子会社化する。
 
■中外製薬 <4519>
6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施。最低投資金額は現在の3分の1に低下する。
 
■ジーンテクノサイエンス <4584>
バイオベンチャーのMabGenesisとがん細胞殺傷効果を有する新たな抗体の取得を目的とした共同研究契約を締結。
 
■オプトラン <6235>
光通信用DWDM真空成膜装置(NBPF)を全面的に刷新し、新型装置の受注・出荷を開始。
 
■ブロッコリー <2706>
トレーディングカードゲーム「Z/X(ゼクス)」の累計出荷数が3000万パックを突破。
 
■ファーマライズホールディングス <2796>
近畿地方で調剤薬局を展開するヘルシーワークの株式を追加取得し子会社化する。
 
■TIS <3626>
モバイル決済向けソフト開発に強みを持つ米フィンテック企業Sequent Softwareの株式を追加取得し子会社化する。議決権ベースの保有比率は13.1%→61.6%に上昇。取得価額は約2600万ドル。
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
22(水)
12月首都圏マンション発売(13:00)
 
【海外】
米11月FHFA住宅価格指数(23:00)
米12月中古住宅販売(1/23 0:00)
《米決算発表》
ジョンソン・エンド・ジョンソン、アボット・ラボラトリーズ、テキサス・インスツルメンツ

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。