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138円安スタート、国内政局への懸念で買い手控え
【市況】東京株式(寄り付き)=138円安スタート、国内政局への懸念で買い手控え
【寄り付き概況】

 19日の日経平均株価は前週末比138円61銭安の2万1537円90銭で寄り付いた。
東証株価指数(TOPIX)は、7.03ポイント安の1729.60で始まった。
 
前週末の米国株式は上昇したものの、国内政治リスクが重しとなり、売りが先行した。学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の公文書書き換え問題の影響により、安倍晋三内閣の支持率低下がメディア各社の世論調査(17-18日に実施)で明らかとなり、投資家心理が後退している。
 
今週FOMCが予定されており利上げが確実視されているが、パウエルFRB議長の記者会見などを見極めたいとの思惑も見送りムードを助長しやすい。一方、下値では個人投資家を中心とした押し目買いや日銀のETF買いなどが想定され、薄商いのなか下げ渋る可能性もある。
 
午前8時50分に発表された2月貿易収支は34億円の黒字と市場予想の891億円の黒字を下回ったが、直後の為替市場での反応は鈍かった。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、値上がりは鉱業、電力ガス、鉄鋼、その他製品を除き安い。値下がりで目立つのは海運、金属製品、サービスなど。
 
個別では、みずほFG、三菱UFJ、三井住友も下げ、東京海上も値下がり。ソニー、東エレクが売りに押され、トヨタは小甘く、ホンダ、ファーストリテは安く、JT、ヤクルトはさえない。
半面、任天堂、ファナックは堅調。アステラス薬、小野薬、NTT、KDDIなどが買われている。

225先物はIB・アムロ・みずほ・JP・ソジェンが買い越し。
モルスタ・シティ・ドイツ・クレディ・野村が売り越し。
TOPIX先物はメリル・シティ・UBS・バークレイズ・ソジェン・アムロが買い越し。
ドイツ・クレディ・野村・大和が売り越し。
 
外資系等は、アステラス(4503)、テルモ(4543)、東海カ(5301)、 ブラザー(6448)、くら(2695)、アドバンテスト(6857)、 千代建(6366)、ポーラ(4927)、JFE(5411)に注目。
 
テクニカル的には、ヤマウラ(1780)、中外炉(1964)、 NSSOL(2327)、サントリー(2587)、ベル24(6183)、 第一興商(7458)、ナイガイ(8013)、カナデン(8081)、 三谷産(8285)、京阪神(8818)、住友不(8830)、 北ガス(9534)、応用地質(9755)、グルメ杵屋(9850)が動兆。