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ECBのPEPP拡大好感して、ユーロ急伸
【為替】ECBのPEPP拡大好感して、ユーロ急伸
[概況]


4日欧米時間の外国為替市場においてユーロ買いが進んでいる。欧州時間、ECB定例理事会が開催され、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について規模を6000億ユーロへ拡大、期間を2021年6月まで延長することが決定された(政策金利は据え置き)。新型コロナウィルスによる経済停滞対策に対するECBの積極的な対応を好感して、市場はユーロ買いを進めた。発表前に122.00円付近で推移していたユーロ円は、断続的に水準を押し上げると、NY時間終盤には1月に示現した122.86円を超えて123.985円まで年初来高値を更新する格好となった。
 
一ヶ月で10円近くの急上昇となるなかで、短期的な調整懸も考慮に入れる必要はあるが、2018年2月高値を起点とする長期の下落トレンドのレジスタンスライン(121.80円付近)を明確に突破していることから、今しばらくは上昇の勢いが続く可能性が高そう。
 
前述した下落トレンドの半値戻しの水準が126.00円であり、一旦の上値目途として意識されそうだ。一方で、米ドル円も堅調な推移。対ユーロでは米ドル売りが優勢であっただけに、ユーロ円のような勢いはないものの、108円台後半からじりじりと水準をあげ、109.21円まで本日高値を更新した。心理的な節目として意識される110.00円が視野に入っており、引き続き堅調な推移が期待できそうだ。



[提供:カネツFX証券株式会社]