兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

104円安と3日続落、朝高後に下げ転換
東京株式(前引け)=104円安と3日続落、朝高後に下げ転換
10日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比104円06銭安の2万2494円33銭だった。
 
寄り付きは前日のNYダウ工業株30種平均の下落を嫌気した売りと、オプション8月限の特別清算指数(SQ)算出に絡む技術的な買いが交錯した。
 
寄り前発表の4〜6月GDPは市場コンセンサスを大きく上回ったが、これが外国為替市場で円買いの動きに反映され、主力株を中心に逆風となった。
電機や銀行といった主力業種の大型銘柄が値下がりした。
 
また、東証マザーズ市場で2018年6月期の連結決算が最終赤字だったメルカリが急落した。「メルカリ株を保有する個人投資家の心理が弱気に傾き、任天堂など個人からの人気が高い銘柄に売りが広がった」との声があった。
 
日米両政府が日本時間10日午前、閣僚級の貿易協議(FFR)の初会合を米ワシントンで開いた。合意に至らず10日も協議を続けるといい、「合意内容などが固まるまで持ち高を形成しづらい」との投資家が多く買い控えムードも強かった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆601億円、売買高は6億5659万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1368、値上がりは645、変わらずは88銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、銀行業、情報・通信業などが下落し、輸送用機器、ゴム製品、石油・石炭製品は上昇した。

 個別では、任天堂が軟調、米モルガン・スタンレーが半導体製造装置業界の評価を引き下げ、東エレクやアドテスト、スクリンなどの半導体関連銘柄への売りが膨らんだ。東エレク1銘柄で日経平均を24円押し下げた。SUMCOや資生堂が下落した。
ソニーも冴えない。第一精工、新日本電工が急落、GMOインターネットも安い。
 
一方、スズキや日揮が上昇した。今期の受注高を上方修正した荏原が大幅高。昭和シェルや富士フイルムの上げも目立った。ヨータイ、品川リフラクトリーズ、河合楽器製作所がいずれもストップ高に買われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比9.31ポイント高の7268.39ポイントと反発した。
出来高4024万株。値上がり銘柄数は163、値下がり銘柄数は237となった。
 
個別では、SECカーボン、キョウデンが年初来高値を更新。フジマック、岡本工作機械製作所、コーア商事ホールディングス、オリエンタルチエン工業、フクビ化学工業が買われた。
 
一方、エスビー食品、テクノマセマティカル、セコム上信越、日本精蝋、ゼニス羽田ホールディングスなど20銘柄が年初来安値を更新。フライトホールディングス、エムジーホーム、三精テクノロジーズ、児玉化学工業、ファステップスが売られた。