兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「ニューフェイス」
「ニューフェイス」

週末のNY株式市場は堅調展開。
鉱工業生産指数は1.1%上昇と、4カ月ぶりの大幅な伸びで着地。
市場予想の0.3%を上回ったことを好感。
「米政権発のニュースが静かだったことから市場では経済関連ユースに注目が集まった」。
そんな面白いコメントが聞こえた。
コーン、ティラーソンに続き、マクマスター国家安全舗装担当補佐官の更迭報道とめまぐるしいのは事実だ。
ミシガン大学消費者信頼感指数が102.0と、2004年1月以来の高水準。
小売のウォルマートが上昇した。
アドビシステム、マイクロンテクノロジーが上昇した。
東京市場のメジャーSQにあたる「クワドルプル・ウィッチング」で先物オプションの期日。
3市場の売買高は100億株近くまで増加した。
週足ではNYダウが1.57%、S&P500が1.04%、NASDAQ総合が1.27%の下落。
債券利回りは上昇。今週のFOMCでの利上げ確率は94.4%。
一時105円台だったドル/円は106台前半。
「トランプ大統領が閣僚刷新を継続するとの憶測。
そして関税導入による世界経済への影響を巡る懸念を背景としたドル売り・円買い」との見方だ。
 
 
週末の日経平均は反落。
経済・景気というよりも日米で高まってきた政治的動きが市場の重荷という格好だ。
相場テーマの主役はNYからワシントン、兜町から永田町と移行している。
ただ海外マネーからすれば森友問題?という感じ。
世界から見れば「またワシントン?」という感じだろう。
週間ベースでは、日経平均株価は1.0%高。
TOPIXは1.2%高でともに2週続伸。
東証マザーズ指数は2.1%高、3週ぶり反発。
日経ジャスダック平均は1.3%高、3週ぶり反発。
東証2部指数は1.7%高、7日続伸かつ2週続伸。
結局SQ値21575円に対して5勝1敗の勝ち越しで通過したのは悪くない。
少し右肩上がりとなった25日線(22604円)はかろうじてキープ。
12日以降割れこんでいない。
騰落レシオは98.11%に低下した。
空売り比率は39.7%。
40%超の連続は12日で止まった。
2月も40%割れからリバウンドした記憶は新しい。
今週は4日立会い。
明日からFOMC。21日にパウエルFRB議長の記者会見。
パウエル試しで始まった市場の動乱を止めてくれるかどうかが課題の週。
海外投資家は3月1週まで9週連続で日本株(先物・現物合算ベース)を売り越し。
売り越し額は7.86兆円。
ただ、例年4月1週からは現物株への買い越し額が膨らみがち。
久々に「彼岸底」という言葉が聞こえそうな気配。
 
週末のパシフィコ横浜での東証IRフェスタ。
金曜は雨模様だったが、土曜は意外とかなりの入場者数だった。
国際フォーラムの常連さんの姿は少なく目立ったのは20〜30代の女性。
積立での投信などの運用がメインなのかも知れない。
あるいはシニアの男性。
株式投資の初心者という声が多かった。
そういう意味でニューフェイスが市場に参加してきたという印象。
ブースで配られるグッズ目当ては少なく、むしろじっくり担当者の話を聞く姿勢が目立っていた。
誰でも来やすい丸の内と違って敢えて横浜まで来た方々だからこそという感じだった。
 
 
NYダウは72ドル高の24946ドルと続伸。
NASDAQは0.25ポイント高の7481ポイントと4日ぶりの反発。
S&P500は4ポイント高の2752ポイントと5日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は91ポイント高の10683ポイント。
3市場の売買高は91.4億株。
先物決済日で増加した。
CME円建ては大証比25円安の21410円。
ドル建ては大証比30ポイント高の21470ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比40円安の21400円。
ドル円は106.04円。
10年国債利回りは2.848%。
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
CAP(3965)・・・動兆。
 
キャピタル・アセット・プランニングに注目する。
同社は生命保険の販売支援システムとコンサルが主体。
27年前からフィンテックを行ってきた。
相続税対策の個人資産管理システムやラップのバックシステムが拡大基調。
そろそろ次のステージに期待したい局面。


(兜町カタリスト櫻井)