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29円高と反発、米株高受け輸出株の一角に買い
東京株式(前引け)=29円高と反発、米株高受け輸出株の一角に買い
22日前引けの日経平均株価は反発した。前日比29円30銭高の2万0647円87銭で前場の取引を終了した。

前日の米国株式市場では、欧州株高や複数の小売企業決算が好感され、主要3指数は揃って反発をみせた。日経平均は朝方から買いが先行した。上げ幅は一時100円を超えた。
 
ただ、23日にジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の講演が予定されていることで、この内容を見極めたいとのムードから、買い一巡後は上値が重くなった。
また、22日午前の時間外取引で米長期金利が低下したことで日米金利差の縮小観測から外国為替市場で円買い・ドル売りが進行。米株価指数先物が下落したこともあり、日経平均は下げに転じる場面があった。
 
世界的に景気減速懸念が強まる中、景況感を示す材料への注目度は高まっており、様子見が続くなか動意に乏しい展開となっている。
さらに、市場からは「香港のデモに対する警戒感があり市場の不安感は強く、投資家は積極的に上値を追うことにためらいがある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は0.31ポイント高の1497.82だった。JPX日経インデックス400も上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8258億円、売買高は4億6778万株だった。値上がり銘柄数は970。値下がり1020、変わらず151だった。
業種別株価指数(33業種)は、ゴム製品、化学、水産・農林業などが上昇した。下落は鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼など。
 
個別では、第一精工は値上がり率トップとなった。ZOZO、資生堂、東京エレクトロン、アドバンテスト、リクルート、デンソーなどが買われた。アンリツ、KLab、GameWithも値を上げた。
 
半面、ソフトバンクグループ、ソニー、キーエンス、ダイキンが売られた。朝日インテックが急落、ブックオフグループホールディングス、ワイヤレスゲートも大幅安となった。
 
東証2部株価指数は反発した。前日比12.20ポイント高の6333.18ポイントだった。
出来高7298万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、サンセイ、ゼロが一時ストップ高となった。フォーバルテレコムなど2銘柄は年初来高値を更新した。花月園観光、工藤建設、倉庫精練、ウインテスト、ぷらっとホームが買われた。
 
一方、三井金属エンジニアリング、ツヴァイ、セメダイン、ニチリン、ジオスターなど11銘柄が年初来安値を更新した。東京衡機、クリヤマホールディングス、小池酸素工業、インタートレード、YE DIGITALが売られた。