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144円安と続落、業績不振銘柄が重し
東京株式(前引け)=144円安と続落、業績不振銘柄が重し

7日午前の日経平均株価は続落し、前日比144円53銭安の2万2273円62銭で前場を終えた。
朝方は前日比小幅プラスでスタートしたもののすぐに大口の売りに押されマイナス圏に沈む展開となった。前日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇、ナスダック総合指数は7連騰で最高値を連日更新するリスクオンの地合いにもかかわらず、日本株はこれに追随できない状況にある。
日本の3連休を控えた週末とあって、積極的な取引を見送る投資家も多かった。
 
東エレクやアドテストといった半導体関連の一角が売りに押された。前日に決算を発表した半導体シリコンウエハー大手のSUMCOが大幅安となり、他の半導体関連にも売りが波及した。市場では「決算前は半導体関連については全般に強気の見方が多かったが、SUMCOやアドテストの決算が低調だったことで、足元では先行きに慎重な見方も広がりつつある」という声が出ていた。
 
半面、上昇が目立ったのは任天堂をはじめとするゲーム関連だ。決算をきっかけにコロナ禍でも業績を伸ばす企業としてあらためて評価された。日経平均を最も下支えしたのはバンナムHDだった。スクエニHD、コナミHDも買われた。
 
引け後には、7月分の米雇用統計の発表が控えている。3連休を前に後場も様子見ムードの強い相場になりそうだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1287億円、売買高は5億6988万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1199と、全体の約55%を占めた。値上がりは842、変わらずは119銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、化学、金属製品などが下落した。上昇は鉱業、空運業、陸運業など。
 
 
個別では、レーザーテック、SUMCOが急落し、東エレク、信越化は大幅続落。キーエンスが軟調で、ホンダは売られた。資生堂、テルモ、信越化、エムスリー、中外薬が下落した。
 
半面、任天堂が買われ、JR東日本が反発し、JALは続伸。スクエニHD、ディーエヌエーは大幅高。オリンパス、ダイキン、トヨタ、ソニー、丸井Gが上昇した。
 

東証2部株価指数は前日比34.01ポイント高の6476.96ポイントと反発した。
出来高1億0082万株。値上がり銘柄数は177、値下がり銘柄数は182となった。
 
個別ではミズホメディーがストップ高。プレミアムウォーターホールディングスは年初来高値を更新。高田工業所、ジオスター、デュアルタップ、GMOペパボ、田辺工業が買われた。
 
一方、福留ハム、京進が年初来安値を更新。MCJ、ヴィスコ・テクノロジーズ、大興電子通信、三井住建道路、フュートレックが売られた。