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米国マーケットがどう反応に注目

米国マーケットがどう反応に注目
 21日の日経平均株価は大幅反落し、2万7313円(前日比375円安)引けとなった。20日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景に主要3指数が下落した流れを受け、下げ幅は一時390円に達した。その後、いったん下げ渋ったが、戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で推移した。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を前に手控え気分が強まった。
 
22日の東京株式市場は、日本時間22日未明に発表されるFOMC結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受けて米国マーケットがどう反応するかが注目される。利上げ幅が想定内の0.75ポイントで済めばアップサイド、織り込み未了の1.00ポイントまで拡大すればダウンサイドと考えらえるが、声明の文言や会見内容によって市場心理が揺れる可能性もある。
 
 一方、日銀はあすの金融政策決定会合で大規模な金融緩和を維持する方向だ。ただ、円安がさらに進む可能性があるなか、引け後には黒田日銀総裁の会見が予定され、近い将来の緩和修正を示唆するのかも注視される。
また、3連休を控えており、地合い次第ではポジション整理売りが広がることも想定される。
 
まだしばらくはバリュー、インバウンド、ディフェンシブなど、グロース色の強くない銘柄が買われやすい地合いが続くと予想する。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
28119.27  ボリンジャー:+1σ(26週)
27978.63  均衡表転換線(日足)
27942.31  均衡表雲上限(日足)
27813.06  6日移動平均線
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27692.19  13週移動平均線
27626.47  ボリンジャー:-1σ(25日)
27514.83  75日移動平均線
27395.88  200日移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27334.21  26週移動平均線
 
27313.13  ★日経平均株価21日終値
 
27224.20  均衡表雲下限(日足)
27107.67  ボリンジャー:-2σ(25日)
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26852.01  ボリンジャー:-1σ(13週)
26588.88  ボリンジャー:-3σ(25日)
26549.14  ボリンジャー:-1σ(26週)
26011.82  ボリンジャー:-2σ(13週)
25764.08  ボリンジャー:-2σ(26週)
25171.63  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
高値と安値も前日水準を下回り、終値は9月7日以来の200日移動平均線(27395.88円)割れ。ローソク足はマド空けを伴って下落し、株価上方では下向きの5日線や25日線が下落トレンド延長を示唆している。25日線との下方乖離率は2.96%と売られ過ぎの5%ラインまで幅を残し、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は89.59%と中立圏下限の90%付近にとどまっており、リバウンド圧力は限られよう。