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反発、円高一服で買い意欲は旺盛
東京株式(前引け)=反発、円高一服で買い意欲は旺盛
19日前場の日経平均株価は前日比73円47銭高の2万3836円84銭と3日ぶり反発して引けた。前日までの2日間で200円近く下落し、短期的な過熱感が和らいだ。好業績を背景に相場の先高期待が根強いなか、打診買いが入った。
前日のNYダウ工業株30種平均が97ドル安と反落し、為替が円高・ドル安に振れるという悪材料が重なる中、東証1部全体では値上がりする銘柄が多かった。

銀行や電機など主力業種を中心に朝方から買いが先行し、前場中盤には日経平均の上げ幅が前日比で100円を超えた。
TOPIX先物には散発的に大口買いが入ったほか、「時価総額の大きい銘柄に的を絞ったバスケット買いが入った」との観測もあり、市場に安心感が広がった。当面の利益を確保する売りが出て上値を押さえたが、日経平均は前引けにかけて2万3800円台前半で底堅く推移した。
市場では、「相場の先行きに対して強気な投資家が多いことを改めて確認できた」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
東証1部の出来高は6億9444万株、売買代金は1兆2943億円。騰落銘柄数は値上がり1470銘柄、値下がり507銘柄、変わらず86銘柄。

個別では、新製品への期待から任天堂は断トツの売買代金をこなし約9年4カ月ぶりの高値を付けた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。アサヒが上昇。JAL、SOMPOが買われた。
一方、三菱ケミHDや中部電、ブリヂストンが売られた。日東電やHOYA、京セラは下落した。ベステラが急落したほか、三井化学、OKIなども安い。三菱ケミカルホールディングスも売り物に押された。
 
東証2部指数は前日比60.46ポイント高の7605.25ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は225、値下がり銘柄数は221となった。
 
個別ではソルコム、ベネフィット・ワン、パシフィックネット、黒谷、フォーシーズホールディングスなど20銘柄が昨年来高値を更新。杉村倉庫、森組、KIホールディングス、カワタ、ジェイ・エス・ビーが買われた。