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反落スタート、2万9000円前に利益確定売り
【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、2万9000円前に利益確定売り
【寄り付き概況】


16日午前の日経平均株価は、前営業日比42円25銭安の2万8829円53銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、2.79ポイント安の1982.17で始まった。

前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇基調を継続しており、東京市場でもリスクを取りやすい地合いが続いている。前日発表された中国の経済指標が中国景気減速を示す内容だったことは警戒材料ながら、米国ではインフレのピークアウト感からハイテク株や消費関連株が幅広く買われる動きとなっている。

東京株式市場でもこの流れを引き継いでいる。ただ、日経平均は前週末の急騰に続き、週明けも大幅高に変われ直近2営業日で1000円以上も水準を切り上げている。足もとでは急ピッチの上昇に対する反動も意識されるところで、上値は限定的となる可能性もあるだろう。

日経平均株価は、2万9000円が視野に入っていた。市場では短期的な過熱感を指摘する声もあり、利益確定を目的とした売りや戻り待ちの売りが先行している。海運株や資源関連株の下げが目立つ。

一方で下値も限られている。前日の米株式市場では主要3指数がそろって上昇した。米国でインフレの鈍化が意識され、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待は東京市場でも引き続き相場を支える材料になっている。エムスリーやサイバーなどハイテク株の一角には買いが入って相場を下支えしている。


個別では、郵船や商船三井が下落している。出光興産や日揮HDも安い。NTNやニコンも売られている。半面、コナミGやバンナムHDが上昇している。菱地所や東建物も高い。