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欧州通貨が軒並み下落、ラブログ露外相の発言が一因か。
【為替】欧州通貨が軒並み下落、ラブログ露外相の発言が一因か。
[概況]

15日欧州時間の外国為替市場では、欧州通貨が下落している。ラブロフ露外相が、速やかに在ロシアの英外交官を追放するとの発言が報じられており、ユーロ円や英ポンド円が一段安となっている。
 
ユーロ円は一時130.820円まで、他方、英ポンド円は一時147.43円まで、それぞれ本営業日の安値を更新している。この値動きについて一部の市場関係者からは、昨日、メイ英首相がロシアの元スパイであるセルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリアさんにロシア製の神経剤が使われたとされる殺人未遂事件に関し、ロシア側へ説明を求めたが拒否されたことを受けて、駐英ロシア外交官23人を国外追放処分にするとしたことへの対応措置と見られる。
 
両国間における緊張感の高まりから、市場では欧州地域の通貨を売る動きが出ているものと見られているといった声が聞かれている。これとあわせて米国動向にも気をつけておきたい。
昨日、ティラーソン国務長官更迭によってトランプ政権の初期メンバーは全て入れ替わった格好となった。金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が5月までに会談する予定となっており、保守強硬派として知られるポンペオ中央情報局(CIA)長官を起用したのも、大統領自身の考えに近しいことからだと言われている。
 
対中政策でも保護主義が強まっており、中国との貿易摩擦の高まりが懸念されているという。こちらは長期的にみてその他諸国への影響も出てきそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]