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さえない展開か

さえない展開か
6日の日経平均株価は、4日ぶりに大幅反落。終値は前日比392円安の2万9696円だった。前日の米国株は最高値を更新する好調さだったが、その株高を昨日に先取りしていた日経平均は動きが鈍く、朝方に100円ほど買われた後は伸び悩み。その後は目先筋の利食い売りに押されてあっという間にマイナス圏へと落ちてしまった。3万円台に入ると上値の売り物が増える過去のパターンから買い方が慎重になっている様子もうかがえる。新年度入りからは実需が少なくちょっとした売り物で値を下げてしまった印象だ。
 
日経平均は3万円を維持することができなかった。3万円台を定着させるには、新たな支援材料が必要との見方が多い。また、今月下旬からは国内主要企業の2021年3月期決算と22年3月期の業績見通しが公表される。関係者からは、22年3月期の経常利益見通しが本当に前期比3割程度の増益を達成するのか、それともそれを大きく上回る増益予想を開示してくるのか確認したいとの指摘も聞かれた。このため、決算内容を見定めるまでは、外部環境に左右され、バリュー株とグロース株の循環物色が続くことが想定されそうだ。
 
 
明日7日の日経平均株価、さえない展開か。
日経平均株価はきのう約半月ぶりに3万円台を回復したが、この日は2万9700円割れ水準に押し戻された。2月、3月に続き、4月も大台復帰後に跳ね返され、改めて戻り売り圧力の強さを印象付けた格好だ。折しも、今週は2月期の小売決算が相次ぎ、4月中旬からは米国企業決算、同下旬からは国内企業の3月期決算が本格化するスケジュールをにらみ、内容を見決めたいとして手控えムードに傾く可能性があるだろう。
 
チャートを見ると、日経平均は5日線、TOPIXは25日線近辺で売りが止まった格好。
どちらももう一段下げれば形状が悪化するが、ここで切り返すことができれば、ほどよく過熱感が削がれたことで新たな買いも入りやすくなる。
今晩、米国株が大きく下げたとしても、一定程度は織り込んでいると思われるだけに、明日は強い反発に期待したいところだ。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
31128.44  ボリンジャー:+3σ(13週)
30757.41  ボリンジャー:+3σ(25日)
30475.34  ボリンジャー:+2σ(13週)
30294.39  ボリンジャー:+2σ(25日)
29831.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
29822.24  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
29696.63  ★日経平均株価6日終値
 
29606.71  6日移動平均線
29557.95  ボリンジャー:+1σ(26週)
29511.55  均衡表転換線(週足)
29467.71  均衡表雲上限(日足)
29396.79  均衡表基準線(日足)
29368.36  25日移動平均線
29311.91  均衡表転換線(日足)
29169.13  13週移動平均線
28905.34  ボリンジャー:-1σ(25日)
28724.34  75日移動平均線
28538.09  均衡表雲下限(日足)
28516.03  ボリンジャー:-1σ(13週)
28442.32  ボリンジャー:-2σ(25日)
28405.52   新値三本足陰転値