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280円高、反発。欧米株高を好感
東京株式(前引け)=280円高、反発。欧米株高を好感
15日の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比280円46銭高の2万1434円63銭だった。
欧米株高を好感したほか、前日までの下落を受けて自律反発狙いの買いが入った。上げ幅は一時350円を超える場面があった。
 
内閣府が発表した機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の2018年1~3月期の受注額(季節調整済み)見通しは、前年同期比0.6%増だった。設備投資需要の強さは変わらないとの見方が広がり、ファナックやダイフクなど関連銘柄が買われた。
 
市場関係者は「シカゴ・オプション取引所の(投資家の不安心理を示す)恐怖心指数(VIX)が警戒水準の20から大きく低下したことが大きい」と指摘した。
もっとも「106円台前半まで突っ込んだ円高は懸念材料」で、相場の大きな重しだが、前場は投資家心理の好転を背景とした値ごろ感からの買いが、戻り待ちの売りより優勢だった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3844億円、売買高は7億5348万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1645、値下がりは370、変わらずは49だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、サービス業、保険業、銀行業などが上昇する一方、電気・ガス業、陸運業は下落している。

 個別銘柄では、任天堂が大幅高、三菱UFJ、三井住友などメガバンクが高く、東京海上、第一生命が買われ、ソフトバンクG、ファーストリテ、ファナックの値がさ株が高く、米半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの好決算を受け、東エレク、SUMCOの半導体関連株が買われた。
ソニー、トヨタは堅調。日本郵船、キリンHD、昭和電工も物色人気となった。キトーが値を飛ばし、ブロードリーフ、市光工業も急伸。NISSHAも高い。
 
半面、仏ダノンが保有株の一部を売却するヤクルトは大幅安。すかいらーくが売られ、東海カは軟調。信越化が値を消しエーザイも軟調。サカタインクス、ソースネクストが急落したほか、アウトソーシングも大きく値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比35.92ポイント高の7178.12ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は327、値下がり銘柄数は122となった。
 
個別では、日本リーテック、キタムラが昨年来高値を更新。杉村倉庫、倉庫精練、キョウデン、CKサンエツが買われた。
 
一方、アスモ、オーベクス、スーパーバッグ、昭和ホールディングス、ジオスターなど8銘柄が昨年来安値を更新。ダイヤモンド電機、クリヤマホールディングス、ラオックス、ピクセラが売られた。