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続伸。ソフトバンクGが押し上げ
東京株式(前引け)=続伸。ソフトバンクGが押し上げ
14日午前の日経平均株価は続伸し、前週末比173円69銭高の2万3580円18銭で前場を終えた。
前週末の米国株式市場で、NYダウ工業株30種平均は反発。ハイテク株中心のナスダック総合指数は続落したが、資本財や金融セクターの上昇が目立ったことで、東京株式市場でも経済動向に業績が左右されやすい景気敏感株への投資意欲が高まった。
株式指数への寄与度が大きいソフトバンクグループ(ソフトバンクG)が英半導体設計大手アーム・ホールディングスの売却発表を手掛かりに大幅に上昇したことで、日経平均は119円押し上げられた。
 
米ナスダック100指数の先物相場は日本時間14日午前、11日の清算値より1%超上昇する場面もあった。米株式相場の下落を招いたハイテク株の調整が一巡した可能性が高いとして、投資心理が改善した。「米国株の変動性指数(VIX)が低下していることが安心感を誘っている」。英アストラゼネカが中断していた新型コロナウイルスのワクチンの治験を週末に再開したと発表したことを受け、経済活動の本格化への期待から景気敏感株にも買いが広がった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆787億円、売買高は5億6707万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1612と、全体の74%を占めた。値下がりは481、変わらずは78銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、パルプ・紙、非鉄金属、空運業などが上昇し、下落は、海運業とその他金融業。
 
個別では、ソフトバンクGは9%上昇。信越化や京セラが上昇した。三菱ケミHDや住友化も上げた。王子HDが高く、住友鉱は11連騰となり、ANA、JALも上伸した。
 
半面、ファストリやKDDI、NTTドコモ、エムスリーが下げた。前週に大きく上げていた海運は軒並み下落した。郵船、商船三井が安く、JPXは下落した。
 
 
東証2部株価指数は前週末比51.28ポイント高の6425.26ポイントと3日続伸。値上がり出来高7616万株。銘柄数は274、値下がり銘柄数は100となった。
 
個別ではアマテイがストップ高。日本鋳造は一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、サトウ食品、ファーマフーズ、アサヒペン、鶴弥など9銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、カーチスホールディングス、グローバルダイニング、プレミアムウォーターホールディングス、ストリームが買われた。
 
一方、クシム、ウエスコホールディングス、ジーエルサイエンス、ヨネックス、クロスプラスが売られた。