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39円高 小幅続伸、利益確定売りで上値も重い
東京株式(前引け)=39円高 小幅続伸、利益確定売りで上値も重い
20日午前の日経平均株価は前日比39銭高の2万3672円91銭と、ほぼ横ばいで午前の取引を終えた。
朝方買い優勢で始まったものの上値も重い展開で、前引けは小幅プラス圏で着地した。
 
NYダウの上昇や円安を背景にリスクを取る動きは続いたものの、日経平均は19日までの4営業日続伸で、約1000円上昇した。25日移動平均線からの上方乖離(かいり)率も5%に迫り、「短期的な株価急騰に対する修正場面が必要」との見方は少なくない。このため、上値追いには慎重にならざるを得ず、株価上昇の勢いは感じられない展開だった。
 自民党総裁選の投開票や日米の閣僚級貿易協議(FFR)を控えて買いを手控える投資家が多いとの指摘も聞かれた。

前引け間際に利益確定の売りが観測された。半導体関連株が軟調で全体の足を引っ張っている。前場の売買代金は1兆2700億円台と1兆円台を大きく上回っている。
 
市場では「日経平均株価の上昇が急だっただけに、流れに乗り遅れた投資家が多いもよう。短期的に上値は重そうだが、押し目を拾う動きが支えとなりそう」との声が聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2781億円、売買高は7億5337万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は843、値下がりは1151、変わらずは112銘柄だった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
 
業種別株価指数(33業種)は、銀行業、非鉄金属、証券・商品先物取引業の上昇が目立ち、下落は、石油・石炭製品、金属製品、パルプ・紙など。
 

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調、ファストリやファナックといった値がさ株への買いが相場を下支えした。任天堂が大商いで上昇、アステラスや三菱商が連日で年初来高値を更新。コマツ、安川電機なども強い動き。アカツキがストップ高、三桜工業も売買高急増のなか値を飛ばした。
 
半面、東京エレクトロンやアドテスト、スクリンといった半導体関連株が軟調。ジャパンディスプレイ、ソニー、GMOインターネット、が安く、トヨタ自動車も軟調。ダイキン工業も安い。グリーが大幅安となった。
 
 
東証2部株価指数は前日比11.37ポイント高の7329.56ポイントと5日続伸した。
出来高5976万株。値上がり銘柄数は201、値下がり銘柄数は220となった。
 
個別では、テクノマセマティカルが一時ストップ高と値を飛ばした。日本電通、ソルコム、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、川金ホールディングス、ヨネックスなど6銘柄は年初来高値を更新。篠崎屋、スリーエフ、アルメディオ、ビート・ホールディングス・リミテッド、チャーム・ケア・コーポレーションが買われた。
 
一方、KTC、アルチザネットワークス、ミロク、ラピーヌが年初来安値を更新。アウンコンサルティング、アサヒ衛陶、東京衡機、大日本コンサルタント、アイルが売られた。