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125円高、中国GDP受け一時上昇幅拡大
東京株式(前引け)=125円高、中国GDP受け一時上昇幅拡大

18日午前の日経平均株価は反発した。前日比125円10銭高の2万2576円96銭で前場を終えた。
英国が欧州連合(EU)と修正離脱案で合意したことを受けて17日の米国株が上昇した流れを引き継ぎ、18日の東京株式市場も買い手主導で取引が進んだ。
 
午前11時に公表された中国の7〜9月の実質国内総生産(GDP)成長率が過去最低を更新し、中国政府が景気対策を強化するとの期待が膨らんだ。上げ幅は一時200円に迫り、取引時間中として昨年12月3日以来の高値を付ける場面があった。
 
英国の欧州連合(EU)離脱問題への懸念がやや後退し、企業業績の底入れ期待から海外勢の買いが続いた。半導体受託生産(ファウンドリー)大手の台湾積体電路製造(TSMC)が17日、設備投資計画を上方修正し、スクリンなど一部の半導体製造装置関連に買いが集まった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9135億円、売買高は5億1113万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1300と、全体の約6割を占めた。値下がりは716、変わらずは136だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、金属製品、銀行業が上昇し、その他製品、陸運業、食料品は下落した。
 
個別では、半導体や電子部品関連株が高い。SCREENホールディングスやSUMCO、アドバンテストが値を上げ、村田製作所や太陽誘電が買われた。トクヤマ、ファーストリテイリングや楽天、大平金やAGC、キーエンスやファナックも堅調だった。
 
半面、任天堂、トヨタ自動車やホンダ、日立製作所が安い。資生堂やオリエンタルランドも値を下げた。アサヒやキリンHD、日ハムが軟調。NECやパナソニックが安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比13.13ポイント高の6779.73ポイントと10日続伸した。
出来高6287万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は147となった。
 
きょう東証2部に上場したワシントンHは公開価格を152円(11.6%)上回る1462円で初値を付け、1638円で午前の取引を終えた。
個別では、アイスタディ、石井食品が一時ストップ高と値を飛ばした。YE DIGITAL、アールエイジ、田岡化学工業、ユーピーアール、川澄化学工業など7銘柄は年初来高値を更新。バナーズ、ビート・ホールディングス・リミテッド、菊水化学工業、アイケイ、サイオスは値上がり率上位に買われた。
 
一方、朝日印刷が年初来安値を更新。パス、パシフィックネット、カーチスホールディングス、アルチザネットワークス、リヒトラブが売られた。