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7日ぶり反落260ドル安、重要イベント控え警戒
【市況】7日ぶり反落260ドル安、重要イベント控え警戒
 

30日のNYダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反落し、前週末比260ドル99セント(0.8%)安の3万3717ドル09セントで終えた。

今週は31〜1日に米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策会合を開くほか、1〜2日にメタ(旧フェイスブック)やアップルなどハイテク大手の決算発表が控える。さらに、3日には1月の米雇用統計も発表される。これらの重要イベントを控えた警戒感に加え、ダウ平均が6営業日続伸したことに伴う利益確定売りも出た。

FOMCでFRBが利上げ幅を前回の0.5%から0.25%に縮小する見込み。早期の利上げ停止の思惑も浮上するなか、政策の行方を見極める上でパウエルFRB議長の記者会見が注目されている。

今週は巨大ハイテク企業の決算発表が相次ぐ。2日のスマートフォンのアップルとネット通販のアマゾン・ドット・コムなどが予定する。重要日程を前に最近買われていたハイテク株は利益確定売りに押された。

映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど消費関連株の一角も安い。原油安を受け、石油のシェブロンも売られた。30日の米連邦控訴裁判所の決定を受け、ベビーパウダーを巡る賠償問題の長期化が警戒された医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は大きく下げた。

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前週末比227.896ポイント(2.0%)安の1万1393.814で終えた。前週末に急伸した電気自動車のテスラが6%下げ、交流サイトのメタプラットフォームズも安い。エヌビディアなど半導体株も売られた。




【シカゴ日本株先物概況】

30日のシカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前週末比5円安の2万7410円で引けた。週内に複数の重要イベントを控えた警戒感から、7営業日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)や企業決算を控えて、指数は方向感の出にくい展開だった。


シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27410 ( +40 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27445 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7784.87(+19.72)

30日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸し、前週末に比べ19.72ポイント(0.25%)高の7784.87で終えた。金融引き締めの長期化で英国経済の先行きへの不透明感が根強い中、業績が景気に左右されにくい日用品株や医薬品株などディフェンシブ銘柄への買いが指数を支えた。
個別では、流通大手セインズベリーが4.1%高と上昇率トップ。中古車販売サイトのオートトレーダー(2.8%高)、ホームセンター大手キングフィッシャー(2.6%高)も買われた。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15126.08(−23.95)

30日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに小幅に反落した。前週末に比べ23.95ポイント(0.16%)安の1万5126.08で終えた。30日発表の2022年10〜12月期の独実質国内総生産(GDP)速報値が前期比0.2%減と、市場予想の横ばいに反して減少した。エネルギー供給を巡る不安の後退などで独景気に対してやや楽観的な見方が広がっていただけに、投資家心理を冷やした。

個別では、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(3.1%安)や自動車部品大手コンチネンタル(2.7%安)が売られた。


■フランス・パリ株価指数
CAC40 7082.01(−15.20)

フランスCAC40種指数は0.21%安だった。
米欧の中央銀行の政策決定を控え、様子見ムードが広がり、方向感の乏しい値動きに終始した。