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16円高、売り一巡後はプラス圏
東京株式(前引け)=16円高、売り一巡後はプラス圏

16日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比16円14銭高の2万3523円37銭だった。
前日のNYダウが下落したこともあり、日経平均株価は値を下げてスタートした。欧州での新型コロナウイルス感染拡大が懸念されたほか、米追加経済対策への不透明感などが警戒された。海運や小売業などが買われた。鉄道、不動産、石油が安い。
 
ただ、下値は底堅く売り一巡後は、午前10時過ぎにプラス圏に浮上した。
今期最高益見通しを前日に発表したファストリ(9983)が上昇し、日経平均を約112円押し上げたのも支えだった。
 
午前の高値と安値の差は73円にとどまった。前日終値(2万3507円)を挟み、方向感の乏しい展開が続いた。来週は米大統領選の候補討論会が予定されているうえ、インテルやテスラといった米企業の7〜9月期決算を発表する。内容を見極めたいとの雰囲気が強く、商いは低調だった。
 
東証1部の売買代金は引き続き低水準で推移しており、今のところ、新型コロナ再拡大への不安はあっても、売りを急ぐ雰囲気はない。ただ「今後、国内でも気温や湿度の低下とともに感染者が増える恐れはある」といった声が聞かれ、警戒感は徐々に強まっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。TOPIXの下落率は0.28%だった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8230億円、売買高は4億211万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は938と、全体の約4割を占めた。値下がりは1092、変わらずは133銘柄だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、証券・商品先物取引業などが上昇。不動産業、医薬品、陸運業、ゴム製品などは下落した。
 
個別では、ファーストリテが大きく値を上げ、ソフトバンクG、富士フイルム、アステラス、ダイキン、エムスリーが高い。ベイカレントは急伸した。三菱UFJ、野村、JFE、商船三井は買われた。
 
半面、東エレク、TDK、オリンパス、ソニー、レーザーテックが売られ、トヨタ、ブリヂストン、任天堂、パーク24、JR東日本が安く、テルモ、中外薬、武田は値を下げた。GMOGSHD、テラスカイは大幅下落となった。
 
 
東証2部株価指数は前日比10.91ポイント安の6283.25ポイントと3日続落した。
出来高1億4513万株。値上がり銘柄数は153、値下がり銘柄数は211となった。
 
個別ではユーピーアールが一時ストップ安と急落した。東京衡機、アウンコンサルティング、デュアルタップ、サイバーステップ、アクロディアが売られた。
 
一方、くろがね工作所がストップ高。サトウ食品、エヌリンクス、ユニバンス、セキドは一時ストップ高と値を飛ばした。ブルドックソース、アヲハタ、SIG、西部電機、富士ソフトサービスビューロなど6銘柄は年初来高値を更新。ジー・スリーホールディングス、ショクブン、リード、川金ホールディングス、魚喜が買われた。