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志が低すぎる
「志が低すぎる」
NY株式市場では主要3指数が続伸し連日の過去最高値更新となった。
特にS&P500では不動産、ユーティリティー、消費財関連株などディフェンシブセクターが上昇。
一方で金融株セクターが下落した。
「セクター間の入れ替えが指数を押し上げている」と言う解釈だ。
FOMC議事要旨が想定内の内容だったことから国債価格はほぼ変わらずの動き。
12月利上げの確率は88%。
為替市場ではユーロが上昇。
「雇用統計で非農業部門就業者数が7年ぶりにマイナスになったことを受けたドルの利食い売り。
トランプ政権による税制改革実現に懐疑的な見方が拡大」という声が聞こえる。
スペイン・カタリューニャ州の独立問題は一服。
ECBは債券買い入れプログラムの縮小方向。
これはユーロにとって追い風となった格好。
 
 
水曜の日経平均は2015年6月24日の終値20868円円を上回った。
20年10カ月ぶりの高値。
もっとも値上がり879銘柄、値下がり1045銘柄。
指数寄与度の高い銘柄への傾斜は否定できない。
日足では2日連続で陽線となっており指数の動きは強い。
ドル円の動きにほとんど左右されなくなってきたことから「海外離れの自主路線」という解釈もある。
「株式市場は2年超の調整が一巡。
いち早く安倍政権の第2幕を期待する展開に入った」という気の早い声も聞こえる。
25日線からの乖離はプラス3.6%と前日と変わらず。
騰落レシオは126.69%までの上昇。
サイコロも9勝3敗で75%と上昇してきた。
空売り比率は35.1%と今年の最低水準まで低下。
日経平均採用銘柄のEPSは1422円と増加継続だ。
1株あたり時価も今週2000円台に乗せて2007円。
11日現在の信用買い残は2兆5813億円。
あと1兆円程度の増加余地はあろう。
売り残は212億円増加し1兆140億円。
4月17日安値(18224円)信用売り方期日通過は来週火曜。
225先物大証夜間取引終値は日中比70円高の20940円。
2015年6月24日のザラ場高値20952円を超えられるかどうかが課題になってきた。
あと54円30銭だ。
9月27日以降の値動き。
ボリンジャーのプラス1σ(昨日20632円)とプラス2σ(同21106円)のレンジ。
週足ではプラス3σが21077円だ。
10年国債利回りが0.06%まで上昇したのも追い風になろう。
因みに96年の高値は22600円。
まだ上は高い。
 
225先物の20890円というのが昨日の上値の蓋だった。
1時頃は売り板400枚、2時過ぎには500枚。
「これを取れば上」と実況したが2時半過ぎに売り板300枚、買い板350枚になった。
そこで一気に20910円まで取りに行ったという格好だ。
デイトレを賛美するわけではないが「板の動き」というのは結構重要なもの。
その昔エクイティのトレーダーをしていた頃、先輩氏に教えられた。
「買い板が売り板を上回ると上値を取りに行く。
買い板が売り板の倍になればほぼ確実に上を取る」。
結構役に立つものである。
 
日経では「21年ぶりの高値」の見出し。
「外国人、企業の収益力評価」とある。
18年3月期の純利益は過去最高を更新の見通し。
「企業の利益は21年前の4倍に膨らんでいる」という指摘もある。
企業の自社株買いが前期5.7兆円。
今期は4.9兆円の見通し。
外国人もアベノミクススタート以降13兆円の買い越しだ。
「物価の上昇も株高に寄与」という従来の常識からは逸脱した指摘も見られる。
もっともインフレならば目先は株高というのは古典的常識でもある。
「どうせならデフレ脱却宣言でもした方がいい」と言う市場関係者もいる。
ただ、気にかかるのは志の低さ。
年内22000円という生保関係者のコメント。
あるいは21500円という証券会社関係者のコメント。
あと600円しか上がらないのなら誰が株を買うのだろうか。
昨日のストボの書き込み。
「以前櫻井キャスターが、日経平均が2万円超えたら日本株を買うと
生保の担当者に言われたとの話を思い出しました」。
コメントははるか昔で忘却の彼方だが、そんな動きになってきたのかも知れない。
日経朝刊には「過熱感乏しく」という見出しもある。
たしかに20年ぶりの高値で東証アローズにTVクルーは2台。
しかし過熱感がある上昇ならば危険だろうと思うのは気の所為だろうか。
 
興味深かった証券会社のレポート。
いよいよ「愉楽にて」も市民権を得たようである。

日経平均の終値は1996年以来約21年ぶりの高値となりました。
1996年というと渡辺淳一氏が『失楽園』を日経に連載していた年です。
その連載終了日が1996年10月9日ですが、その日の終値は20870円でした。
渡辺淳一氏の日経連載は株が上がるとの神話ができた年です。
ちなみに2004年の「愛の流刑地」は連載開始日が安値、連載終了日が高値。
その間、55%という急騰。
「私の履歴書」を1月に連載した2013年はアベノミクス相場の初年度。
年間上昇率は50%超(歴代4位)でした。
現在連載中の林真理子氏の「愉楽にて」(スタート19357円)がその後継となるのではないでしょうか。
 
都合良く経済指標もまとめてあった。

日銀短観では全規模全産業の業況判断指数(DI)26年ぶりの高水準。
大企業、中堅、中小を合わせた全規模全産業の業況判断DIは、
前回6月調査から3ポイント改善のプラス15。
1991年以来の高さでした。
米ISM製造業景気指数、9月は13年ぶりの高水準。
IMFは世界成長率見通しを3,6%に上方修正。
世界全体の2017年の成長率予想を4月と7月の見通しから0.1ポイント引き上げ。
3.6%としました。
同じく18年も0.1ポイント上方修正し3.7%。
引き上げたのは日本や中国、欧州新興国、ロシアの成長率見通し。
米国は17年を7月見通しから0.1ポイント引き上げ2.2%。
18年を0.2ポイント上げ2.3%としました。
 
NYダウは42ドル高の22872ドルと続伸。
NASDAQは16ポイント高の6603ポイントと続伸。
S&P500は4ポイント高の2555ポイントと続伸。
それぞれ過去最高値を更新した。
ダウ輸送株指数は63ポイント高の9928ポイント。
3市場の売買高は56億株。
CME円建ては大証比75円高の20945円。
ドル建ては大証比105ポイント高の20975ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比70円高の20940円。
ドル円は112.48円。
10年国債利回りは2.353%。
非公式外資系5社動向は売り830万株、買い520万株。
金額ベースは95億円の売り越し(2日ぶり)。
売りは自動車・食品・証券・その他製品・化学・金属・通信セクターなど。
買いは電機・薬品セクターなど。
売買交錯は銀行・サービスセクターなど。
 
 
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(兜町カタリスト櫻井)