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309円高と大幅反発、円安にアジア株高
東京株式(前引け)=309円高と大幅反発、円安にアジア株高
 
13日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比309円68銭高の2万9848円41銭だった。
きょう前場の東京株式市場は、売り買い交錯のなかやや買い優勢で始まった後、徐々に買いの勢いが増し次第高の展開となった。
前日の米国株市場では主要株指数が反落したものの下げ幅は小さく、前日に200円以上の調整を入れていた日経平均は景気回復期待を背景に値ごろ感からの買いが優勢となった。アジア株市場が総じて堅調に推移したことも市場のセンチメント改善につながった。
 
市場からは「景気・業績回復への期待感は根強く、買いたい人が多い。国内では新型コロナワクチンの接種が遅れているが、いずれ普及することになり、懸念する必要はない。まずは、次期業績動向をみて株価の水準観を決めることになろう」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は4億9118万株、売買代金は1兆1167億円。騰落銘柄数は値上がり1529銘柄、値下がり548銘柄、変わらず106銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)はガラス・土石製品、その他製品、鉄鋼などが上昇。下落は空運業、鉱業、海運業など。
 
個別では、ソフトバンクグループが売買代金トップで堅調なほか、任天堂も買い優勢、ファーストリテイリングも大きく買われた。東京エレクトロン、トヨタ自動車などもしっかり。板硝子は上げ幅を拡大。高島屋やJフロント、三越伊勢丹が高い。ライク、タマホームが値を飛ばした。
 
半面、レーザーテック、村田製作所、TDKも軟調。日本ケミコンが大幅安となったほか、キャリアリンク、エア・ウォーター、川崎汽や商船三井なども売られた。京王や東急も売られている。
 
きょう東証1部に上場した紀文食品は9時16分に1271円の初値を付け、公開価格(1160円)を111円(9.6%)上回った。午前終値は1331円だった
 
東証2部株価指数は前日比27.36ポイント高の7548.53ポイントと反発した。
出来高1億2372万株。値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は160となった。
 
個別では、天昇電気工業が一時ストップ高と値を飛ばした。魚喜、カワサキ、バイク王&カンパニー、キーウェアソリューションズ、川上塗料など13銘柄は年初来高値を更新。セキド、黒田精工、ウインテスト、ツインバード工業、築地魚市場が買われた。
 
一方、プレミアムウォーターホールディングス、日本食品化工、アサヒペン、アサヒ衛陶、タクミナなど6銘柄が年初来安値を更新。カワセコンピュータサプライ、ピーエイ、バリオセキュア、表示灯、スターフライヤーが売られた。