兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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もみ合い展開か

もみ合い展開か
 
 
日経平均は続伸。前引けではマイナスで後場寄りからプラス転換するパターンが2日続いた。プラスになったからといって買いに勢いがつくほど強くはないが、2万3500円どころで値固めがかなり進んでいる。日銀のETF買い入れへの思惑もあって上昇に転じている。もっとも、こう着感の強い相場展開で小幅な値動きではあったが、底堅さが意識された。
 
明日15日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
国内発の材料に乏しく、9月中間決算発表待ちの状況で、積極的な売買は期待しにくいだろう。引き続き米追加経済対策や米大統領選挙の行方を見極めたいとの空気も根強く、関連ニュースの内容によっては指数が揺れる可能性もある。
 
明日は英国とEUの自由貿易協定を巡る交渉の期限で、上値追いには慎重になると予想する。2万3500円は下値のメドとして意識され、下げづらい地合いが維持されるだろう。
前場軟地合いなら、日銀のETF(上場投資信託)買いが期待され、下値は限定されそうだ。
2018年の高値を超えてきたマザーズ指数がその後も落ち着いた値動きとなったことも、波乱の確率を低下させる。10月も折り返しとなるが、後半にかけては企業決算が多く出てくることから、大崩れする可能性は低い。日本株を取り巻く環境が悪くない中、日経平均は早いうちに次の節目の2万4000円を試しに行くことができるかが当面の焦点となる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
24566.17  ボリンジャー:+3σ(13週)
24052.75  ボリンジャー:+2σ(13週)
23928.04  ボリンジャー:+3σ(25日)
23744.43  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
23626.73  ★日経平均株価14日終値
 
23579.46  6日移動平均線
23560.83  ボリンジャー:+1σ(25日)
23539.34  ボリンジャー:+1σ(13週)
23486.20  ボリンジャー:+1σ(26週)
23377.22  25日移動平均線
23338.50  均衡表転換線(日足)
23302.15  均衡表基準線(日足)
23289.36   新値三本足陰転値
23193.61  ボリンジャー:-1σ(25日)
23160.19  均衡表転換線(週足)
23025.92  13週移動平均線
23010.00  ボリンジャー:-2σ(25日)
22943.73  75日移動平均線
22866.45  均衡表雲上限(日足)
22826.40  ボリンジャー:-3σ(25日)
22645.26  均衡表雲下限(日足)
22512.51  ボリンジャー:-1σ(13週)
22236.72  26週移動平均線
22015.22  200日移動平均線
 
 
高値と安値はともに前日レンジ内に収まり、方向感が定まらなかった。ローソク足は陽線を引いて終値は上向きの5日線上をキープし、パラボリックは買いサイン点灯を続けて上昇トレンド継続を示唆。ボリンジャーバンド(25日ベース)では+1σと+2σのほぼ中間の上放れを窺う好位置で終了した。しかし、一目均衡表では基準線と転換線が本日も横ばいで終了しており、短期的には上下どちらにもトレンドの出にくい相場が予想される。