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続伸スタート2円高、米インフレ鈍化
【市況】東京株式(寄り付き)=続伸スタート2円高、米インフレ鈍化
【寄り付き概況】


30日の日経平均株価は小幅に続伸して始まった。始値は前週末比2円21銭高の2万7384円77銭。

前週末の欧米株市場が総じて堅調な値動きを示したことでリスク選好の流れにあるが、日経平均は足もと買い疲れ感も拭えない状況で上値も重い。
米国では前週末に発表された2022年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数がインフレ減速を示唆するものであったことから、FRBによる金融引き締め策の打ち止めが近いとの見方が強まり、市場のセンチメントを強気に傾けた。

ただ、NYダウは取引終盤に急速に上げ幅を縮小するなど、目先利益確定の動きも観測される。

東京株式市場では自動車株や機械株など景気敏感の一角に買いが入っている。

日中の往来回復期待は支えだ。在日本の中国大使館は29日、日本人向けの渡航ビザ(査証)の発給手続きを同日から再開すると発表した。
市場では「あとは日本側の水際対策次第だが、緩和方向に進めばインバウンド消費の期待につながるだろう」との声がある。ANAHDや資生堂が高い。

ただ、東京株式市場でも徐々に本格化する企業決算や、2月1日に発表されるFOMCの結果を前に足もと積極的な買いが入りにくい状況だろう。

東証株価指数(TOPIX)は続伸している。寄り付き直後には下げに転じる場面もあった。

個別では、今期業績見通しの上方修正と株式分割を発表したファナックが高い。安川電やSMCが上昇した。ソフトバンクグループ(SBG)やリクルートが上げた。一方、ダイキンが下げた。アステラスや中外薬が安い。