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不安定な相場展開か。

不安定な相場展開か。
 
 
26日の日経平均株価は大幅に3営業日続落し、2万6431円(前営業日比722円安)引けとなった。前週末23日の米国株安を受け、売り優勢の展開だった。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、7月13日以来の2万6500円割れとなった。
 
寄り付きから2万7000円を下回り、場中には2万6500円も下回った。ダウ平均が年初来安値を更新しており、いずれナスダックやS&P500も安値を更新するのではとの警戒もくすぶる。FOMC通過後も下げ基調が続く米国株にある程度強い反発が見られないと、日本独自の要因で底入れする展開は期待しづらいだろう。
 
市場では、「短期的なリバウンドはあると思うが、大幅な値戻しがないとベアトレンドは覆せない」との声が聞かれた。下値のメドとして、3月安値と6月安値を結んだ延長線上の2万6300円近辺が意識され、それを下回れば2万6000円割れが視界に入ってくる。ただ、「日経平均ベースでPERは6月安値を下回っており、さらに売る理由はない」との指摘もあった。
 
あす27日の東京株式市場は、不安定な相場展開か。
米欧中心に金利上昇による景気後退懸念は根強く、足元の市場心理は後退している。下げが続く海外株式が落ち着きを取り戻さないと日本株も軟地合いが尾を引くことになろう。
 
なお、政府と日銀は22日に為替介入を実施したが、介入に関しては円の水準ではなく、急激な変動を問題視しているとのアナウンスがあった。
介入はやる以上は必ず結果を出さなければいけない「伝家の宝刀」だが、果たして刀を抜く時期は適切だったのか。この先、難なく145円台を回復するようなら、「介入恐るるに足らず」との見方から、逆に円安基調が強まる可能性があるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
27823.69  均衡表転換線(週足)
27787.70  均衡表基準線(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27718.09  13週移動平均線
27567.65  新値三本足陽転値
27542.18  均衡表転換線(日足)
27484.50  75日移動平均線
27395.92  ボリンジャー:-1σ(25日)
27383.27  200日移動平均線
27371.50  均衡表雲下限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27338.42  6日移動平均線
27280.60  26週移動平均線
26942.60  ボリンジャー:-1σ(13週)
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26829.75  ボリンジャー:-2σ(25日)
26479.48  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
26431.55  ★日経平均株価26日終値
 
26263.59  ボリンジャー:-3σ(25日)
26167.11  ボリンジャー:-2σ(13週)
25678.37  ボリンジャー:-2σ(26週)
25391.62  ボリンジャー:-3σ(13週)
24877.25  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足はマド空けを伴って節目の27000円を下放れ、上ヒゲのない「陰の寄り付き坊主」を描いて強い売り圧力を窺わせた。5日や25日の各移動平均線が下降を続けたほか、三役逆転下の弱気形状にある一目均衡表では基準線と転換線が下向きで引け、下落トレンド延長を警告している。TOPIXの一目均衡表も本日三役逆転を形成し、地合いは売り手優勢へ傾いた格好。
一方、25日線とのマイナス乖離率は大引けで5.47%と売られ過ぎラインの5%を超えた。本日までの3日連続安による下落幅が1256.87円と大きいこともあり、短期間の急落によるリバウンド圧力の高まりも意識される。