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104円安と4日ぶり反落、売り一巡後は下げ渋る
東京株式(大引け)=104円安と4日ぶり反落、売り一巡後は下げ渋る
【大引け概況】
15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比104円41銭安の2万3454円89銭で終えた。
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ハイテク株を中心に値を上げNYダウが前週末比327ドル高と続伸した。ただ、この日の東京株式市場は利益確定売りが優勢で軟調に推移した。
前日に日経平均株価が2月中旬以来、7カ月ぶり高値圏に上昇したこともあり利益確定売りが先行した。前場には、下落幅は一時200円を超す場面があった。為替相場が1ドル=105円60銭前後へ円高が進行したことも警戒された。
 
前日に菅義偉官房長官が自民党の新総裁に選出されたが、次は新政権の組閣人事や政策の具体的な中身などを見極めたいという雰囲気が漂った。鉄鋼や空運、商社など景気敏感のバリュー(割安)株を中心に売りが優勢となった。
 
市場からは「米株先物がしっかりで、日銀のETF買いが入ったとみられ、下げ幅を縮めたが、基本的に下値は堅いが上値も重い状況だ。目先は、日銀金融政策決定会合(16−17日)、FOMC(米連邦公開市場委員会、現地15−16日)を控え、様子見になりやすい」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比101.22ポイント安の1万4802.07だった。東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落し、10.26ポイント安の1640.84で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1351億円。売買高は11億7172万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1248と、全体の約6割を占めた。値上がりは828、変わらずは98だった。
 
 
 
業種別株価指数(全33業種)では鉄鋼、空運業、鉱業の下落が目立った。上昇は海運業、サービス業、銀行業など。
 
個別では、日本製鉄やJFEが大幅安。ファーストリテは小幅安。小田急、ソニー、ファストリ、武田、国際帝石、アサヒが売られた。KDDI、NTTがさえず、JAL、JR東日本、東急も値を下げた。
 
半面、ソフトバンク(SB)が反発。ソフトバンクグループ(SBG)、三菱UFJは小幅高。商船三井、川崎船が堅調。エムスリーが値を上げた。レーザーテック、任天堂、東エレクが買われた。
 
東証2部株価指数は前日比20.36ポイント安の6402.18ポイントと4日ぶり反落した。
出来高1億4678万株。値上がり銘柄数は226、値下がり銘柄数は183となった。
 
個別では、日本鋳造、グローバルダイニング、大盛工業、浜井産業、ストリームは値下がり率上位に売られた。
 
一方、日本パワーファスニング、アマテイ、エムジーホームがストップ高。日創プロニティ、石井表記は一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、サトウ食品、ファーマフーズ、アサヒペン、アサヒ衛陶など14銘柄は年初来高値を更新。杉村倉庫、プレミアムウォーターホールディングス、櫻島埠頭、アイケイ、南海辰村建設が買われた。