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小幅反落、戻り待ちの売りが優勢
東証プライム市場(前引け)=小幅反落、戻り待ちの売りが優勢

 
26日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前日比33円91銭(0.12%)安の2万7361円10銭となった。東証株価指数(TOPIX)が3.07ポイント安の1977.62と、ともに小反落した。きょう前場の東京株式市場は方向感の見えにくい地合いだった。
前日までの4営業日で1000円近く上昇していたため、戻り待ちの売りが優勢だった。
 
前日の欧州株が総じて安かったほか、米国株市場ではNYダウが後半切り返しプラス圏で着地したものの、朝方は大幅安となるなど買い疲れ感は拭えず、東京株式市場でも目先筋の利益確定売り圧力が表面化している。朝方は日経平均が高く始まったが、その後は徐々に下値を切り下げる展開を強いられた。半導体関連が売り優勢に傾いたことも市場のセンチメントを冷やす要因となった。内需、外需を問わず売買代金上位の主力銘柄に下げるものが目立った。
 
25日に半導体製造装置の米ラムリサーチが決算を発表し、時間外取引で株価が下落。東京株式市場の半導体関連に売りが波及したことも相場を下押しした。
半導体関連のほか、海運株の下げが目立った。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3002億円、売買高は5億715万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は969、値上がりは756、変わらずは111銘柄だった。
 
市場では「日経平均株価は、12月16日と19日の間で空けた『マド埋め』を達成したことや、戻りのピッチが速かったこともあり、売りに押される展開となったようだ」との声が聞かれた。
 

 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、銀行業、電気機器の下落が目立った。上昇は精密機器、不動産業、その他製品など。
 
個別では、ダイキン、ソニーG、太陽誘電が下落。レーザーテックが安く、東京エレクトロンも売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。日本郵船、川崎汽船などが安く、キーエンスも値を下げた。インソースの下げも目立った。
 
半面、日本電産が押し目買いで反発したほか、オリエンタルランドも堅調。任天堂もしっかり。テノ.ホールディングスが値を飛ばし、低位株ではRPAホールディングスの上昇が目立つ。HIOKIも大幅高。2022年10〜12月期が最終赤字だったサイバーは朝安後、小幅ながら上昇した。オリンパス、資生堂が高い。