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295円高 大幅続伸、米株高、円安で買い優勢
東京株式(前引け)=295円高 大幅続伸、米株高、円安で買い優勢
13日午前の日経平均株価は続伸し、前日比295円17銭高い2万2483円13銭で午前の取引を終えた。
 
前場の東京株式市場はリスクオンの流れが加速、日経平均は高く始まった後も水準を切り上げ、一時300円を超える上昇でフシ目の2万2500円ラインを突破する場面があった。前日の欧米株市場が総じて上昇、米国株市場ではナスダック指数が史上最高値を更新するなど強く、外国為替市場で1ドル=112円台後半の推移と一段と円安が進行したことも物色人気につながった。
 
電機など業績改善が期待される輸出関連株を中心に買われた。前場は東証1部で約7割の銘柄が値上がりした。
コマツや日立建機など中国関連とされる銘柄が上昇した。12日取引終了後に好決算を発表したファストリ株も大幅上昇した。
 
自動車株は高安まちまちだった。日米両政府は7月下旬にも、閣僚級の貿易協議「FFR」を開く方向で調整している。トランプ米大統領は協議を前に、自動車の関税引き上げで揺さぶりをかけており、市場では「貿易協議の内容が分かるまでは、自動車株を買い進めづらい状況が続きそうだ」の声があった。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
株価指数オプションなどの特別清算指数(SQ)算出に絡む売買があった。QUICK試算では、日経平均のSQ値は2万2452円35銭だった。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1666億円、売買高は5億8511万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1383だった。値下がりは599、変わらずは108銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、サービス業、繊維製品、精密機器、非鉄金属などが上昇。石油・石炭製品、電気・ガス業などが下落。


 個別では、ファーストリテイリングが大幅高、ソフトバンクグループ、リクルートホールディングスなど225採用の値がさ株が強い。任天堂、ソニー、キーエンスなども上昇した。Gunosyがストップ高に買われ、Olympicグループも値を飛ばした。
 
半面、安川電機が売られ、THKも冴えない。コンコルディア・フィナンシャルグループは大幅安となった。ユニファミマ、リンガーハットが値を下げ、昭和シェル石油も下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比41.59ポイント高の7341.58ポイントと3日ぶり反発した。
出来高3108万株。値上がり銘柄数は258、値下がり銘柄数は147となった。
 
個別では、セイヒョー、インテリジェント ウェイブ、阪神内燃機工業、アイ・アールジャパンホールディングス、日本モーゲージサービスなど6銘柄が年初来高値を更新。ファステップス、セブンシーズホールディングス、パシフィックネット、東京ボード工業、アイケイが買われた。
一方、旭松食品、関門海、自重堂、伊勢化学工業、川口化学工業など13銘柄が年初来安値を更新。リテールパートナーズ、ビート・ホールディングス・リミテッド、北日本紡績、三光合成、毎日コムネットが売られた。