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反落、中国株安を嫌気 先物売りも重荷
東京株式(前引け)=反落、中国株安を嫌気 先物売りも重荷
15日の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比85円18銭安の2万2270円90銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は7.32ポイント安の1703.63と、ともに軟調だった。
 
朝方は売り買い交錯のなかやや買い優勢で始まったものの、日経平均はその後すぐにマイナス圏に沈み徐々に下げ幅を広げる展開となった。下げ幅は一時100円を超える場面もあった。
 
前日のNYダウなど主要指数が上昇したほか、外国為替市場では1ドル=111円台前半の推移と円安傾向にあり、外部環境は追い風が意識されたが、前日に日経平均は先物を絡め500円近い上昇をみせていたこともあって、一段の上値を買うにはエネルギー不足だった。
 
トルコ情勢に対し引き続き警戒感が残るほか、中国上海株や香港株などが軟調に推移したことも買い手控えにつながった。コマツなど中国関連の機械株を中心に売りが出た。
 
ただ、時価総額の大きい銘柄を中心に下値の買いが厚く、値下がり幅は限定的だった。
前日までに相場全体を大きく振り回した先物の大口注文もこの日は少なく、「市場は落ち着きを取り戻した」との指摘があった。
 
東証1部の出来高は5億8647万株、売買代金は8759億円。騰落銘柄数は値上がり581銘柄、値下がり1424銘柄、変わらず92銘柄。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、銀行業などが下落し、陸運業、小売業、鉱業が上昇した。


個別では、任天堂が軟調、ソフトバンクやファナックなど主力の値がさ株が安い。ブイ・テクノロジーも大幅反落。SUMCOが下落、トヨタ自動車も値を下げた。コマツ、出光興産も売りに押されている。ワイヤレスゲートがストップ安に売られたほか、インフォマートも大幅安。
 
半面、キッコマンや中外薬が堅調。スタートトゥデイが買われ、NTTも堅調。LITALICOが値を飛ばし、ピーシーデポコーポレーションも急伸。エムアップも大幅高となった。
外資系証券が投資判断を上げたと伝わった川崎汽が高い。
 
東証2部株価指数は前日比22.35ポイント高の7153.62ポイントと続伸した。
出来高5091万株値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別では、まんだらけが一時ストップ高と値を飛ばした。ベネフィット・ワン、チャーム・ケア・コーポレーション、キョウデン、イクヨ、岡山県貨物運送など7銘柄は年初来高値を更新。省電舎ホールディングス、プレミアグループ、コーア商事ホールディングス、小島鉄工所、テクノマセマティカルが買われた。
 
一方、中央ビルト工業、三光マーケティングフーズ、シノブフーズ、デュアルタップ、ニーズウェルなど21銘柄が年初来安値を更新。RVH、パス、リミックスポイント、イワキ、川金ホールディングスが売られた。