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来週は堅調展開か

来週は堅調展開か
 
 
11日の日経平均は続伸。246円89銭高の21798円87銭(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。
初日の米中閣僚級協議において、トランプ大統領は「非常にうまくいっている」と述べているほか、11日には中国副首相と会談する予定であると伝わる中、リスクオンの流れとなった。指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引する中、日経平均は寄り付き直後の21658円27銭を安値に上げ幅を拡大し、後場半ばには21820円77銭と2万1800円を回復する局面もみられた。
 
今週は堅調となった。週末に米中閣僚級協議を控えるなか、週初から関連報道に振らされる展開。好材料、悪材料どちらも出てきたことから、1日のなかで指数が目まぐるしく動く日もあるなど、方向感に欠ける地合いが続いた。先行き不透明感から商いは盛り上がりに欠け、材料株に短期資金が集中するなど、手詰まり感も強まった。
 
しかし、ドル円が比較的落ち着いていたことから下値は限られた。後半にかけて協議進展を期待させるニュースが多く出てきたことから、週間では上昇を達成した。日経平均は週間では388円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
 
来週は堅調か。月曜が休場で4日立ち合い。三連休明けは米中閣僚級協議の結果を受けた米国株の影響を大きく受けるだろうが、日経平均は2万1300円どころの底堅さを確認した後、今週強い戻りを見せており、押し目があれば買いが入ると予想する。
10月1日から15日に延期された対中制裁関税に関して、引き上げが回避されるようであれば、リスクオンの様相が強まる展開も期待できる。
米中で経済指標が多く出てくるほか、米国では主要企業の決算が出始める。好内容が多く確認できれば、強い地合いが維持される可能性が高い。
一方、弱い内容のものが多かったとしても、米国の10月利下げや中国の経済対策などの期待が高まりやすいことから、大崩れはないと考える。
 
上値のカベ2万2000円強のゾーンは厚いが、それは今月下旬から始まる企業の4-9月決算の内容を見極めてからということになるだろう。
 
 
■テクニカル・ポイント(11日現在)
 
22387.41  ボリンジャー:+2σ(13週)
22298.71  ボリンジャー:+2σ(25日)
22079.09  新値三本足陽転値
21997.66  ボリンジャー:+1σ(25日)
21882.33  ボリンジャー:+1σ(26週)
21850.87  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
21798.87  ★日経平均株価11日終値
 
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21696.61  25日移動平均線
21607.39  均衡表転換線(日足)
21530.08  6日移動平均線
21404.86  均衡表基準線(日足)
21395.56  ボリンジャー:-1σ(25日)
21372.99  26週移動平均線
21314.32  13週移動平均線
21299.84  75日移動平均線
21236.84  均衡表基準線(週足)
21214.66  均衡表転換線(週足)
21210.89  200日移動平均線
21094.52  ボリンジャー:-2σ(25日