堅調地合い展開か
堅調地合い展開か |
ようやく米株高に反応を見せて日経平均が反発した。
ただ、出来高減少下の戻りなので実需は少ない。
「円高」「米金利高」「米株乱調」という三悪に見舞われ2月相場は調整色を深めているが、特に円高の動きは構造的なものとなっており、今後の戻りを抑える主因となりかねない。
市場関係者からは「今日は、1ドル=106円台前半へと円高が進行したにも関わらず、日経平均の値動きに落ち着きが戻った。日経平均が14日終値で200日移動平均(2万1030円=14日)を割り込まずに踏みとどまったことも反発への下支え要因として意識されたようだ」との見方が出ていた。
明日(16日)の東京株式市場は、円高進行懸念や、週末に伴う持ち高調整などマイナス要因が想定されるものの、円高・ドル安進行にも関わらず比較的落ち着いた値動きで高値圏を維持して引けたきょうの堅調地合いを引き継ぐ展開が予想される。
ただ、週末で積極的な買いは入りづらいと考えるが、その中で、5日線や節目の2万1500円を上回って週を終えられるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
23190.22 均衡表雲上限(日足)
23020.34 25日移動平均線
22871.72 13週移動平均線
22783.56 均衡表雲下限(日足)
22780.23 75日移動平均線
22539.75 均衡表基準線(日足)
22539.75 均衡表転換線(週足)
22159.06 均衡表転換線(日足)
22119.37 ボリンジャー:-1σ(13週)
22013.33 ボリンジャー:-1σ(25日)
21893.95 26週移動平均線
21684.43 均衡表基準線(週足)
21610.24 新値三本足陽転値
21464.98 ★日経平均株価15日終値
21463.78 6日移動平均線
21427.46 5日線
21367.02 ボリンジャー:-2σ(13週)
21045.08 200日移動平均線
21006.31 ボリンジャー:-2σ(25日)
20736.12 52週線
20614.67 ボリンジャー:-3σ(13週)
20510.00 ボリンジャー:-1σ(26週)
19999.30 ボリンジャー:-3σ(25日)
日経平均は5日線を挟んでの攻防となったが、自律反発の域は脱していないため、シグナル好転には見極めが必要であろう。
ボリンジャーバンドではバンドが拡大傾向にあるなかで、上値を抑えられていた-2σは上回ってきている。そのため2万2000円辺りに位置する-1σ処を試す可能性が出てきたとみられる。
週足では26週線レベルになるため、2万2000円処が転換レベルといったところであろう。もっとも、明確なボトム形成の確認には同水準を超えてくる必要があるため、200日線をボトムと決めるのは時期尚早であり、52週線レベルまでの調整は覚悟しておく必要もある。