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続落スタート、新型肺炎への警戒感
【市況】東京株式(寄り付き)=続落スタート、新型肺炎への警戒感
【寄り付き概況】

17日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前週末比197円81銭安の2万3489円78銭。その後、下げ幅は200円を超えた。
 
新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を警戒する動きが強く、前週末の米国株市場でNYダウが軟調な動きを継続したこともあって、買い手控えムードが強い。19年4〜12月期決算もほぼ出そろった形だが、総括して厳しい内容だったこともあり、目先積極的な買いが見込みにくい環境にある。
寄り付き前に内閣府が発表した2019年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が急減したのも投資家心理を冷やした。内閣府が朝方取引開始前に発表した10〜12月期の実質GDP速報値は5四半期ぶりにマイナス成長に転じ、年率換算で6.3%減の531兆2440億円と市場コンセンサスを下回ったこともネガティブ材料として働いている。
 
海外ヘッジファンド筋などのアルゴリズム取引による先物売りなどが全体地合いを悪化させる可能性もあり、中国・上海株や香港株などアジア株市場を横目に神経質な展開が続く。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種全面安、特に値下がりで目立つのは空運、金属製品、鉱業、鉄鋼、精密機器など。
 
個別では、ファストリ、トヨタ、野村、TDK、東エレク、キリンHD、ソニー、JXTG、が安い。ソフトバンクグループ(SBG、9984)も下落している。「米ニューヨーク州は16日、SBG傘下の米携帯通信4位スプリントと同3位TモバイルUSとの合併を巡る差し止め訴訟について上訴しないと表明した」と日本経済新聞電子版が17日朝方に伝えた。各自治体との裁判が解決する見込みで両社の合併計画が実現することになるが、材料視した買いは目立たない。
 
一方、栄研化、アサヒインテックが堅調。富士フイルム、日本郵政、ディーエヌエは高い。
 
 
 
テクニカル的には、伊藤園(2593)、サカイオーベ(3408)、SUMCO(3436)、日精化(4362)、キョーリン(4569)、藤コンボ(5121)、フジミイン(5384)、三井金(5706)、LITALI(6187)、アネスト岩田(6381)、IDOM(7599)、共立印(7838)、タカラレ(8897)が動兆。
 
人気は、サニックス(4651)、技研(1443)、BML(4694)、オプトラン(6235)、ネットワン(7518)、モブキャスト(3664)、アンビス(7071)、トリドール(3397)、スペースマ(4487)、ウィルズ(4482)、BuySell(7685)、エクストリ(6033)、ユーザローカ(3984)、ナガオカ(6239)、ウェルビー(6556)。