様子見気分か
様子見気分か |
19日の日経平均株価は、3日ぶりに大幅反発。終値は前日比391円高の2万8633円だった。直近2日間の調整で値頃感が働いたのと、欧米や日本の経済対策への期待感から再び買いが強まった。
米国のイエレン次期財務長官が大規模な経済対策に取り組む方針と伝わったことが刺激材料に。中国などアジア株が総じて堅調に推移したことや、米株先物が時間外取引で上昇していることも買い安心感につながった。
今晩19日にイエレン次期財務長官の承認公聴会、20日にバイデン新大統領の就任式、21日に黒田日銀総裁とラガルドECB総裁の会見が控えており、これらを全部消化しても下げ続けるというのは想定しづらかった。それだけに、切り返してくれば追随買いは入りやすいタイミングではあったが、米国株の反転を確認する前に、直近2日間の下げの大半を埋めてきたのは驚きだ。世界的な株高基調は変わっていないようである。
あす20日の日経平均株価は、様子見気分か。
イエレン氏の指名公聴会に関心が集まるなか、当日の米株動向が注目されるが、「イエレン氏の政策実現性は難しく先走りすぎとも言える」との冷めた見方もあり、一時的な反応にとどまる可能性もあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
31181.09 ボリンジャー:+3σ(13週)
30989.97 ボリンジャー:+3σ(26週)
29618.67 ボリンジャー:+2σ(13週)
29547.06 ボリンジャー:+3σ(25日)
28920.31 ボリンジャー:+2σ(26週)
28805.82 ボリンジャー:+2σ(25日)
28633.46 ★日経平均株価19日終値
28452.34 6日移動平均線
28139.03 新値三本足陰転値
28064.58 ボリンジャー:+1σ(25日)
28056.26 ボリンジャー:+1σ(13週)
27990.86 均衡表転換線(日足)
27670.60 均衡表基準線(日足)
27440.49 均衡表転換線(週足)
27323.33 25日移動平均線
26850.65 ボリンジャー:+1σ(26週)
26582.09 ボリンジャー:-1σ(25日)
26493.84 13週移動平均線
25905.34 均衡表雲上限(日足)
25840.85 ボリンジャー:-2σ(25日)
25576.67 75日移動平均線
1月14日高値から18日安値までの下げ幅の半値戻しを早々とクリア。昨日にマド空けを伴う下落で形成した「コマ」が捨て子線となった形で、終値が5日線上方に復帰して短期調整の完了を示唆している。ボリンジャーバンド(25日ベース)で終値が+2σ直下の好位置まで戻したこともあり、今後の上値追いトレンド再開に布石を打つ形状となった。