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続落、米株安を嫌気で下値模索続く
東京株式(前引け)=続落、米株安を嫌気で下値模索続く
20日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比211円97銭安の2万1268円93銭だった。
前日の米国株市場ではNYダウが一時500ドル近い下げをみせるなど波乱展開で、会員情報の不正利用が判明したフェイスブック株が急落してハイテク株全般の下げに波及したが、この流れが東京市場にも及んだ。
 
IT関連銘柄の下げが目立った。東エレクなど半導体関連に売りが出た。安川電やファナックなど好業績期待で株価水準の高かった銘柄にも利益確定売りが膨らんだ。
 
市場では「米株式相場の上昇をけん引してきた米ハイテクの急落で米株式相場が調整局面入りする可能性を意識し、海外投資家は、含み益が出ている銘柄に売りを出した」との声が出ていた。
 
売りが一巡した後には下げ渋る場面があった。東京外国為替市場で円相場が1ドル=106円30銭近辺まで下げ幅を広げ、一段の心理悪化に歯止めをかけた。3月期決算企業の権利付き最終売買日を前に、配当の権利取り狙いの買いが高配当利回り株に入ったのも相場を支えたとの見方があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1185億円、売買高は5億9337万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1434と、全体の約69%を占めた。値上がりは552、変わらずは87銘柄だった。
 
個別では、フェイスブック株の急落で連想売りの出たサイバーの下げが目立った。任天堂が軟調、ファナック、キーエンスも下落した。ニコンやSUMCO、丸井Gが下落した。ソフトバンクグループも安い。オハラが急落、アイスタイル、ペプチドリームの下げもきつい。ヴィンクス、アスクルも大きく値を下げた。
 
一方、日本郵政やDOWA、関西電は上昇した。SBIホールディングスも堅調。ブイ・テクノロジーも買い優勢だった。魚力が値上がりトップに買われ、大紀アルミニウム工業所、ソースネクストも値を飛ばした。
 
 東証2部株価指数は前日比21.28ポイント安の7296.86ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は142、値下がり銘柄数は284となった。
個別では、技研ホールディングス、ツヴァイ、ジオスター、瑞光、共和コーポレーションなど8銘柄が昨年来安値を更新。堀田丸正、リミックスポイント、キーウェアソリューションズ、ソマール、D.A.コンソーシアムホールディングスが売られた。
 
一方、桧家ホールディングス、アイスタディが昨年来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、竹田印刷、杉村倉庫、ファステップス、パシフィックネットが買われた。
 
東証2部にきょう新規上場した信和は、9時6分に売り出し価格を3.8%下回る1106円で初値を付けた。午前終値は初値比11円高の1117円だった。