兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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模様眺めムードか
【オープニングコメント】
模様眺めムードか


10日の日経平均株価は、米5月CPI(消費者物価指数)発表を受けた米国株式の反応をみたいとして、模様眺めムードが続きそうだ。
日経平均株価の予想レンジは2万8700円−2万9000円。
NYダウ平均は152ドル安の34447ドルで取引を終えた。3指数とも上昇する場面はあったが、終盤にかけて失速。米5月消費者物価指数(CPI)の発表を前に、リスク回避姿勢が強まった。 米長期金利は低下傾向にあり、米10年債利回りは1.5%を割り込んだが、米国株はこれを好感できずに下落した。5月のCPIが強い内容となれば、金利の上昇要因となり得るため、日本株もこの結果を見極めるまでは積極的な買いは入りづらいだろう。
 
国内での新型コロナワクチン接種の進展で、経済正常化への期待感は根強く、下値を拾う動きもみられそう。ただ、6月限株価指数先物・オプションの最終売買日となることから、思惑的な売買には注意したい。
為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(9日は109円44−45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=133円台の半ば(同133円32−36銭)と小動き
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比15円安の2万8825円だった。
 
 
 
【好材料銘柄】
 
■ALBERT <3906>
SBIホールディングス <8473> と資本業務提携。データ・AIを活用したサービスやプロダクト開発などで連携する。資本面では、SBIが金融サービス子会社を通じて、ウィズ・アジア・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合が保有する同社株138万3100株(発行済み株式数の31.29%)を取得する。
 
■勤次郎 <4013>
発行済み株式数(自社株を除く)の5.76%にあたる60万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月10日から11月30日まで。
 
■アセンテック <3565>
2-4月期(1Q)経常は20%増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.03%にあたる14万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月10日から10月31日まで。
 
■SYSホールディングス <3988>
今期経常を一転8%増益に上方修正・最高益更新へ。
 
■コーナン商事 <7516>
シティインデックスイレブンスが9日付で財務省に提出した大量保有報告書によれば、シティインデックスイレブンスの同社株式保有比率は5.19%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
 
■ミライト・ホールディングス <1417>
5月受注高は前年同月比23.6%増。
 
■ベステラ <1433>
2-4月期(1Q)経常は12倍増益で着地。
 
■大盛工業 <1844>
8-4月期(3Q累計)経常は24%減益・通期計画を超過。
 
■くら寿司 <2695>
上期経常が黒字浮上で着地・2-4月期も黒字浮上。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
10(木)
【国内】
5月企業物価指数(8:50)
5月都心オフィス空室率
《決算発表》
積水ハウス、ラクスル、ラクーンHD、鎌倉新書、アクシージア、ステムリム、テンポスHD、アイモバイル、楽天地、サムコ、ネオジャパン、スバル興、神島化、トビラシステム
 
【海外】
ECB定例理事会(ラガルド総裁記者会見)
米5月消費者物価指数(21:30)
米5月財政収支(6/11 3:00)
米30年国債入札
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。