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ダヴォス
「ダヴォス」
世界経済フォーラムがまとめた報告書。

「グローバル・リスク報告書2017」となっている。
サブタイトルは「危機管理の経営力が問われる時代」だ。
20日までのダヴォス会議の討議資料として活用されるという。

国際社会が警戒すべきリスクは30。
注目すべきグローバル・リスクは、異常気象、自然災害、大規模な移民、テロ、サイバー攻撃、水資源危機、気候変動対応。
報告書ではITを駆使したサイバー攻撃の精度が上がり、脅威が格段に増していると指摘。
対策を講じるためのインフラ整備に取り組むことが急務とした。
発生しそうなリスクの第1位は「極端な天候」。
3位「サイバー攻撃」。
4位「データ詐欺や盗難」。

そういう意味では9月21日にワイヤレスゲート(9419)が出したプレス発表が興味深い。
「LTE over Wi-Fi技術」を活用したセキュリティソリューション共同開発を連結小会社LTEーXとVAIOが共同開発。

「LTE over Wi-Fi技術」はWi-Fiネットワーク上でLTEプロトコルを重畳することで、LTEが有する端末認証をはじめとした各種機能利用可する技術。
LTE-Xが世界で初めて実用化に成功。

Wi-Fiネットワーク上のみでなく、他IPネットワーク上でも利用可能。 
因みにこの小会社LTE-Xはセキュアで高速/大容量の通信プラットフォームを提供するために世界に先駆けて「LTE over Wi-Fi技術」を開発・実用化。
IoTを支える付加価値の高い通信サービスを提供。
気になるのは「セキュア」そして「セキュリティソリューション」という単語。
いずれも「安全が保証されていること」の意だ。

一方で「LTE over Wi-Fi技術」。
これはLTEの網機能をWi-Fiデバイスで利用できる新しい通信システムのこと。
すでに昨年4月から提供されている。

米エヌコアコミュニケーションズが開発した技術だ。
Wi-FiデバイスとWi-Fiアクセスポイントの双方にエージェントソフトを導入。
これらを仮想的な「LTE端末」と「基地局」として動作させる技術。
デバイスとアクセスポイントの間の通信はあくまでWi-Fiで行われる。
しかしそのパイプの中でLTEの伝送フレームがやりとりされる。

例えば、企業が利用するアクセスポイントにエージェントを導入。
そこからの通信をインターネットVPNなどでEPCに収容すればLTEの網機能をWi-Fiデバイスで利用できる。
LTEの網機能として、高度な認証を手軽に実現できる「SIM認証」、QoSの確保を可能にする「優先制御」といった機能を提供。
これがセキュアで高速なIoT通信を実現するソリューションとして展開していくという。

難しい話だが・・・。
何やらWi-Fiの技術の会社と思っていた従来の規制概念は変えたほうが良いのかも知れない。
ひょっとすると「セキュア」の部分でLTEーXが走り出すような予感もする。

そしてトンネリング。
仮想的に「LTE端末」と「基地局」としての動作。これはトンネリングと言われる技術を活用したもの。
これによってLTEネットワークの持つ機能、例えば、SIM認証やLTEがもつセキュリティ機能、管理機能などがWi-Fi環境で利用できるようになる。

「日本ではワイヤレスゲートとモバイル・インターネットキャピタルが設立した新会社LTEーXが国内独占ライセンスを持っており、
工場、病院、セキュリティ、物流などの市場をターゲットにして、通信プラットフォームの提供を行っていくとのこと。

この技術はWi-Fiネットワーク上のみでなく、他のIPネットワーク上でも利用可能。

加えるとトンネリングとは・・・・
ある2点間のネットワークをインターネットの公衆回線を介し、パケットをカプセル化して通信を行うこと。
通信を行うパケットを別のプロトコルのパケットで丸ごと包み、目的地へと送信する。
トンネルのような仮想の閉じられた通信回線を作り、カプセル化という技術で通信を行うもの。やさしい解説もある。

・・・ある商品をお客さんに送るとしよう。
その商品の外箱に宅配便の送り状を付ければ、そのまま送ることができる。
しかし事情があって、今回はゆうパックで送りたい。
そこで、その商品を外箱ごと、ゆうパックの段ボール箱に入れて新しく宛名を書いた。
これで、当初の予定とは違う方法で送ることができる。
また、送り主が箱詰めしてから相手が取り出すまで、途中で中身を見ることができない。
つまり、入口から出口まで内容が分からないことが、トンネルを通過している状態に例えられる。
NTTPCコミュニケーションズの「用語解説辞典」より

これって相当な「セキュア」であるような気がする。実はプレス発表というのはこういう読み方も必要である。

昨日ストップ高で東証1部上場率1位になったのがエスケイ(7608)。
同社はゲームセンター景品の企画販売でキャラクター販促品などが中核。
「おそ松さん」、「ひつじのショーン」から最近は「星のカービィ」「ドラえもん」が人気。

通期の見通しを上方修正したという理由はある。
一方で、ある市場関係者は同社の人気キャラクターが「忠犬もち芝」効果とも。

まさかココで戌関連とは・・・。