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北朝鮮リスク警戒も円高一服で買い戻し優勢
【市況】東京株式(寄り付き)=北朝鮮リスク警戒も円高一服で買い戻し優勢
【寄り付き概況】

10日寄り付きの日経平均株価は、前日比53円74銭高の1万9792円45銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、1.74ポイント高の1619.64で始まった。
 
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに軟調だったが下げ幅はわずかにとどまった。引き続き北朝鮮を巡る地政学リスクが意識されるなか、東京市場は3連休を控えた木曜日ということもあって全般手控えムードが強いが、前日の下げを主導した空売りの買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが優勢となっている。
下値では日銀のETF買いに対する思惑もあり、一段と売り込む動きは乏しい。
 
ただ、外国為替市場の動向には注意が必要で、1ドル=109円台で一段と円高が進むようだと、全般相場は波乱含みとなる可能性もある。同時進行するアジア株の動向なども注視される。
 
内閣府が発表した6月機械受注は、季節調整済みで船舶・電力を除く民需が前月比1.9%減で、市場予想平均の同3.6%増を下回った。また、財務省が寄り付き前に発表した7月30日−8月5日の対外対内証券売買契約は、非居住者の株式取引が377億円の処分超で2週連続の処分超だった。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、23業種前後が高く、値上がり上位に繊維、ゴム製品、非鉄、鉱業、その他金融など。値下がりで目立つのは石油、精密機器、銀行など。
 
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテの値がさ株が反発し、SUMCOも買い戻されている。トヨタ、スズキ、ホンダなど自動車株が値を上げている。信越化、東エレク、キーエンス、アルバックが買われている。
半面、三菱UFJ、三井住友が値を下げ、東京海上は売られている。KDDI、ソニーが安く、電通の下げがきつく、オリンパス、ディーエヌエーはさえない。

外資系等は、国際帝石(1605)、リゾートト(4681)、トレンド(4704)、上村工(4966)、三井金(5706)、レーザーテック(6920)、ニフコ(7988)、マキタ(6586)、Jパワー(9513)、ミスミ(9962)、マクロミル(3078)、古河電(5801)、ソニー(6758)、タカラトミー(7867)、マンダム(4917)、デンソー(6902)、トクヤマ(4043)、ファンケル(4921)、ルネサス(6723)に注目。
 
 
225先物はアムロ・UBS・日興・カブコム・SBI・楽天・パリバが買い越し。
クレディ・ドイツ・GS・野村・JP・シティ・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はGS・メリル・大和・日興・アムロが買い越し。
クレディ・ソジェン・JP・ドイツ・HSBC・SBIが売り越し。
 
テクニカル的には、エスクリ(2196)、片倉コープ(4031)、積化成(4228)、ロート(4527〉、クレスコ〈4674)、メック(4971)、コスモエネ(5021)、日新鋼(5413)、栗本鉄工〈5602)、三菱マテ(5711)、住友鉱(5713)、Jマテ(6055)、ウィル(6089)、レオン自(6272)、三桜工(6584)、新電元(6844)、レーザーテック(6920)、河西工(7256)、ヤマ発(7272)、ノジマ(7419)、タカラトミー(7867)、ケーズ(8282)が動兆。