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小幅続伸、手掛かり乏しく方向感定まらず
東京株式(前引け)=小幅続伸、手掛かり乏しく方向感定まらず
 19日の日経平均株価は小幅続伸した。午前の終値は前日比15円82銭高の2万1297円67銭だった。前日に約2カ月ぶりの高値を付け利益確定売りが先行したが、下値で押し目買いが入った。
 
朝方から売りが先行したが、日経平均はすぐにプラス圏に切り返すなど方向感に乏しい展開。前日は米国市場が祝日で休場だったほか、為替相場も前日とほぼ同水準で推移し、手掛かり材料に欠けている。中国・上海総合指数が続伸して寄り付き、支援材料になったものの、前日に大幅高となった銘柄を中心に利益確定売りに押され、一進一退の値動きとなった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。
 
市場からは「米市場休場で為替もほとんど動いておらず、手掛かり材料がない。前場は、米系投資家が不在で様子見気分が強い。後場は、欧州系投資家が戻り待ちの売りを出し、マイナス圏で推移するのではないか」との声が聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8588億円と前日の同時点(1兆802億円)を大きく下回った。売買高は4億8990万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1143、値下がりは884、変わらずは102銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業の上昇が目立った一方、ゴム製品、繊維製品、その他製品などが下落した。
 
個別では、ソニーが堅調、村田製作所もしっかり。出光興産、昭和シェル石油など石油関連株が高く、イオンも堅調。ピー・シー・エーは一時ストップ高、ファインデックスも値を飛ばした。アイ・エス・ビーが大幅高、マネックスグループも物色人気。住友鉱、JR東海が上昇した。旭化成やソニー、キッコマンも上げた。
 
半面、ソフトバンクグループが軟調、任天堂も売りに押された。ブリヂストンも利食いに押された。TOYO TIREが大きく値を下げ、ミルボンも安い。
ポーラHD、SUMCOが売られた。安川電やナブテスコなど前日に上昇が目立った設備投資関連は下落した。
 
東証2部株価指数は前日比16.50ポイント高の6734.67ポイントと3日続伸した。
出来高2322万株。値上がり銘柄数は225、値下がり銘柄数は147となった。
 
個別では、工藤建設、JIEC、京進が昨年来高値を更新。リミックスポイント、ゼット、富士ソフトサービスビューロ、RVH、東京ボード工業が買われた。
 
一方、日住サービスが昨年来安値を更新。アートスパークホールディングス、アマテイ、ぷらっとホーム、カワセコンピュータサプライ、ICDAホールディングスが売られた。