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来週は堅調展開か。

来週は堅調展開か。
今週は堅調となった。米政権が中国の「為替操作国」指定を解除すると伝わったことなどを受けて、日経平均は週初から2万4000円台を回復した。
その後は15日の米国と中国の通商合意署名式を前に利益確定売りに押され、署名式を波乱なく通過した後も、手掛かり難から上値が重くなった。週末17日は米国株の強い上昇を追い風に取引時間中の昨年来高値を更新し、週末値でも2万4000円を上回った。日経平均は週間では約190円の上昇。週足では2週連続で陽線を形成した。
 
来週は堅調展開か。
スケジュール的にはやや材料が少なく、主要企業の20年3月期第3四半期(19年4−12月)決算を控え、様子見気分に傾きそうだ。この週は、23日の日電産の決算が注目されるが、発表が本格化するのは再来週(27−31日)後半からであり、内容を確認したいとの空気が広がる可能性があるだろう。
一方、一週前に強まった中東を巡る地政学リスクが今週は沈静化したことなどから、良好な地合いが維持されると考える。
 
20日の米国市場はキング牧師誕生記念により休場で、東京株式市場では20〜21日が日銀金融政策決定会合であることから、週前半は動きづらい地合いとなりそうだ。
ただ、日銀会合は今回も無風通過が濃厚で、波乱を呼ぶ材料にはならないと思われる。また、23日のECB理事会は欧州市場を下支えすると期待できる。米国ではIBM(21日)、テキサス・インスツルメンツ(22日)、インテル(23日)、国内では日本電産、ディスコ(23日)の決算が発表予定。好内容が確認できればリスクオンの流れが強まるだろう。失望決算になったとしても先に多くの決算が控える中、大きく崩れることはないと考える。なお、21日から24日までは世界の要人が集結するダボス会議が開催される。
今回、トランプ米大統領が出席予定で、良くも悪くも発言がクローズアップされやすい点には一定の注意を払っておきたいところだろう。
 
 
■テクニカル・ポイント(17日現在)
 
25951.99  ボリンジャー:+3σ(26週)
24781.39  ボリンジャー:+2σ(26週)
24693.43  ボリンジャー:+3σ(13週)
24513.58  ボリンジャー:+3σ(25日)
24291.34  ボリンジャー:+2σ(13週)
24257.86  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
24041.26  ★日経平均株価17日終値
 
24002.15  ボリンジャー:+1σ(25日)
23917.76  6日移動平均線
23889.24  ボリンジャー:+1σ(13週)
23746.43  25日移動平均線
23610.78  ボリンジャー:+1σ(26週)
23533.57  均衡表転換線(日足)
23533.57  均衡表基準線(日足)
23490.72  ボリンジャー:-1σ(25日)
23487.14  13週移動平均線
 
終値は上向きの5日線を上放れ、25日線も上昇を継続した。
一目均衡表では横ばいだった転換線と基準線がともに上向いたほか、ボリンジャーバンドでは+1σを上回って終了し、短期上昇トレンド延長を示唆している。
ただ、ローソク足は陰線を引いたほか、東証1部の騰落レシオ(25日平均)は93.63%(昨日94.41%)と3日続落して売り圧力を窺わせた。9月2週から先週まで17週連続で買いサインを点灯してきた週足のパラボリックが今週は陰転して引けたため、来週は反落リスクにも留意が必要となろう。