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反発、米株高を好感買い戻し
東京株式(前引け)=反発、米株高を好感買い戻し
19日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前週末比261円97銭高の2万3672円60銭だった。
 
前週末にNYダウ工業株30種平均が反発した流れを引き継ぎ、日経平均株価の上げ幅は取引開始後、すぐに200円を超えた。一時は取引時間中としては約1週間ぶりに2万3700円を回復する場面もあった。
米民主党のペロシ下院議長が、新型コロナウイルスに対応した追加経済対策の大統領選挙前での成立を「楽観している」と述べたと報じられた。「米景気回復が意識された」結果、株高につながった。
 
その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。日本時間午前11時に中国7−9月期GDP(国内総生産)などの重要経済指標が発表されたが、直後の影響は乏しかった。
 
市場からは「米追加経済対策が前に進みそうで、見切り発車的な動きが始まったようだ。中国の7−9月期GDPは前年同期比4.9%増と市場予想を下回ったが、反応は薄かった。米大統領選挙や決算など気になる要因はあるが、このまま強調展開が続けば買い遅れた向きも辛抱できなくなるのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8373億円、売買高は4億2995万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1814と、全体の約8割を占めた。値下がりは300、変わらずは59銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は全て上昇した。海運業、ゴム製品、繊維製品の上昇率が高かった。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)やファナック、ソニー、東エレク、村田製、レーザーテック、信越化が上昇した。トヨタが堅調。任天堂、富士フイルム、横浜ゴム、東レが上伸。東宝は一時、7%高となった。16日公開の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、「天気の子」以来の大ヒット作になるという期待感が広がるなか、業績への貢献を見込んだ買いが集まった。GMOGSHDが買われ、良品計画、川崎船も高い。
 
一方、チェンジ、ブイキューブが軟調。KDDI、ソフトバンク、ファーストリテ、キヤノン、NTT、コナミHDが下落した。
 
東証2部株価指数は前週末比73.90ポイント高の6317.42ポイントと4日ぶり反発した。出来高1億4410万株。値上がり銘柄数は212、値下がり銘柄数は162となった。
 
個別では、日本タングステンがストップ高。ブルドックソース、SIG、旭コンクリート工業、西部電機、ユニバンスなど7銘柄は年初来高値を更新。グローバルダイニング、アサヒ衛陶、ツインバード工業、ジーエルサイエンス、相模ゴム工業が買われた。
 
一方、ニッキが年初来安値を更新。エヌリンクス、セキド、ストリーム、リンコーコーポレーション、鈴与シンワートが売られた。