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110円高と反発、3万円乗せ後は伸び悩む
東京株式(前引け)=110円高と反発、3万円乗せ後は伸び悩む

9日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比110円68銭高の2万9819円66銭だった。
寄り付き後の午前9時過ぎに一時300円超の上昇となり3万円を回復した。前日のNYダウは米長期金利の低下を受け続伸。この日の東京株式市場も半導体関連などハイテク株が堅調で値を上げてスタートした。
 
ただ、日経平均が3万円に乗せたところでは利益確定売りが強まり、その後は上昇幅を縮小させた。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識された。
 
市場からは「朝方は調子が良かったが、日経平均が3万円に乗せると利食い売りが出てくる。決算前で動きづらいが、注目の安川電機決算がきょう発表され、その内容次第では相場に動きが出てくる可能性がある」との声が聞かれた。
 
なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション4月限のSQ(特別清算指数)の市場推定値は2万9909円73銭。
 
東証1部の出来高は5億9435万株、売買代金は1兆4846億円。騰落銘柄数は値上がり1457銘柄、値下がり618銘柄、変わらず113銘柄。
 
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、その他金融業、水産・農林業などが上昇。下落は鉱業、鉄鋼、小売業など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、信越化学工業が高く、エムスリーやファナックも値を上げた。ダイキン工業や日立製作所も上昇した。
半面、ファーストリテイリングやソフトバンクグループが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループといったメガバンクが軟調。セブン&アイ・ホールディングスや伊藤忠商事も値を下げた。
 
 
東証2部指数は前日比13.29ポイント高の7536.13ポイントと反発した。
出来高は1億2348万株。値上がり銘柄数は173、値下がり銘柄数は183となった。
個別では、リード、ウイルコホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。バイク王&カンパニー、エス・ディー・エス バイオテック、岡本工作機械製作所、野村マイクロ・サイエンス、千代田化工建設など14銘柄は年初来高値を更新。スリーエフ、表示灯、日創プロニティ、セキド、Abalanceが買われた。
 
一方、クロスプラス、ケー・エフ・シー、ウェルス・マネジメント、旭コンクリート工業、天昇電気工業など7銘柄が年初来安値を更新。ツインバード工業、ビットワングループ、東洋刃物、日建工学、東京ラヂエーター製造が売られた。