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毎日コラム 2015年06月20日
肥満研究の世界で「デブの一番の原因!」どんな食品が依存症になりやすい?
ある種の食べ物は依存症を誘発するし、食べ過ぎて肥満の原因になる

2015年2月18日、科学雑誌「PLoS One」に、米国ミシガン大学の研究者らがどんな食品が依存症になりやすいかという、非常に興味深い研究結果を発表しました。

“やめられない止まらない”のは依存症

みなさんは、「ひと口だけ」のつもりでポテトチップスの袋を開けたら、止まらなくなって、やめなければという自制心とは反対に、気づいたら1袋全部食べてしまっていた…という経験はありませんか?

このような食べることがコントロールできなくなる症状が特徴なのが、“食べ物依存症”です。

依存症は、衝動的で感情的な反応が増えるため、アルコールや覚醒剤、ハーブ・リキッド・パウダーなどの危険ドラッグ、睡眠薬などの、本来は生体内には存在しない物質に依存する物質関連障害と同じような影響を脳に及ぼします。

「ポテトチップスぐらいでそんな…」と思うかもしれませんが、食べ物依存症は物質関連障害と同じように、脳内報酬系が活性化することが分かっています。

では人間はどんな食品に依存症を起こしやすいのかというと、具体的な食品名の報告は少ないのですが、動物モデルだと加工度の高い食品は依存性が高いという研究結果が出ています。ラットの実験では“クリームを挟んだチョコレートクッキー”のような、高度な加工食品に対する依存性や過食症が認められました。

(医学博士 大西睦子2015年03月19日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行より参照)
次回は6月21日(日)更新!!