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毎日コラム 2015年07月11日
寝ても寝ても眠い…不眠症よりもキケン
「過眠症」をご存じですか?
寝ても寝ても眠い…なんでこんなに眠いのか、自分でもよく分からないという人はいませんか?そんな方は、もしかすると「過眠症」なのかもしれません。

過眠症は認知度が低く、誤解されてしまうことも…

過眠症の人は、運転事故などの危険性により、運転業務に支障をきたすこともしばしば。会社では肩身の狭い思いをしている人も、実は多いのです。

しかしながら、「眠いです」と上司に伝えたところで、「何を言っているのだ!?」と怒りを買うだけ…。怠け者だ、サボりたいだけなのだろ?と、誤解されているのです。おまけに根本的な原因は未だ不明!なのです
過眠症とは?
過眠症は睡眠障害のひとつで、不眠症と対極に位置するものと考えられています。
過眠症と聞くと、夜の睡眠時間が長くなるというイメージを持つ方が多いと思いますが、その最大の特徴は日中に現れます。それは、日中に異常なまでの眠気が発生することです。 (睡眠不足のときに感じる眠気とは、レベルがまったく違うと言われます)
日中の活動時間帯に強い睡魔に襲われてしまうため、仕事中の作業ミスや運転事故につながる可能性が否定できません。このことから、不眠症よりも危険な睡眠障害と考えられています。
この過眠症ですが、困ったことにどうして起こるのか原因は未だ不明だそうです。ストレスが原因なのではないか、遺伝によるものなのではないかという声もありますが、医学的解明はされていません。
過眠症は主に3種類あり、それぞれ特徴や症状が違います。

・ナルコレプシー
ナルコレプシーは、世界的に見ても日本人に多い「過眠症」の一種です。居眠り病とも言われ、昼間に我慢できないような眠気や、入眠時に起こる睡眠麻痺、入眠時の幻覚などを体験する睡眠障害です。 日本では600人に1人の割合でこのナルコレプシーに罹患していて、これは、世界平均の2000人に1人と比べると、異常に多いと言うことが分かります。 こちらも原因は分かっていませんが、白血球の血液型(HLA)を調査すると、特定のタイプが多いことが分かっているそうで、また、「オレキシン」という物質が欠損していることでも、起きるのではないかと言われています。

・特発性過眠症
真っ昼間に急に眠気が襲ってきて、そのまま長時間眠り続けてしまう睡眠障害です。目覚めたときに、1時間以上寝ていたにも関わらず、「疲れがとれない」「すっきりしない」と思ったら、それはこの過眠症である可能性があります。 また、酩酊状態になり、寝ぼけがひどいという特徴もあります。この睡眠障害の罹患者は、1日平均10時間以上眠る人も少なくないそうです。 発症率はナルコレプシーよりも少なく、10000人に1人と言われています。

・反復性過眠症
反復性過眠症は、まるで冬眠のように眠り込んでしまう睡眠障害のことです。1日20時間眠る人もいて、食事やトイレのために起きるというような特徴があります。 昼夜を問わずに眠ってしまい、意識ももうろうとしがち。 人によりますが、3日間ほど眠って通常の生活に戻れる人や、3週間くらい眠って通常に戻る人など、不定期の間隔で、反復して眠気が襲うので、「反復性過眠症」と名付けられました。症例数も少なく、研究もほとんど進んでいないようです。
過眠症になった人は、一体どうしているのか?

そうですよね、過眠症というものを知らないせいで、当の本人も目を覚ますための工夫を強いられてしまうのです…。

まずは「過眠症」への理解から
過眠症は、未だ原因不明の睡眠障害です。遺伝やストレスが原因では無いかという見解もあるため、過眠症の本人を責めるのは酷。家族や職場など、周りの人にも病気に対する理解を深めることも大切です。

過眠症の対処方法は原因によって異なるため、 睡眠治療の専門医にかかり、症状の対処方法について診察を受けることが必要です。

一般的な過眠症の治療法については、次のようなものがあります。

・薬物療法
・生活習慣の改善
・ストレス緩和

特に大切なことは、正しい睡眠習慣を身につけるための生活指導。まずは睡眠科・睡眠医療科、睡眠専門のクリニックで診察を受けることが治療への第一歩です。

睡眠関連ビジネスの範疇は広く、機能性寝具類、食品・サプリメント、医薬品(睡眠改善薬を中心として)、睡眠計測器、医療機器(CPAP装置など)他に及んでいます。

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情報元: Spotlightを参照:Eimei.TVが作成