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毎日コラム 2015年07月14日
「ケンカしない」大塚家具
7月2日には新たなブランドビジョンなどを打ち出し、おなじみの「IDC大塚家具」のデザインを一新。

同社によると「ロゴマークの変更は22年ぶり」になり、「インテリアを起点とした幸せを、高度な専門性を発揮しながら提案し、そして、お客さまと一緒に考えながら、新しい暮らしを創る」とした。

「デザインとしては、一新して気持ちを切り替えて」

今年3月の株主総会で繰り広げられた「親子対決」のイメージを払拭しようと、CMも発表しました。

「ケンカしない」

自らパロディー化した「親子喧嘩」ですが、その対立は終わっていませんでした


「親子対決」の第2幕が13日、法廷で繰り広げられました。

「大塚家具」の株式を巡り父と娘が争う裁判に、大塚勝久前会長と娘の久美子社長本人が出廷し、久美子氏は勝久氏について「非常に残念で情けない」と語った。

この裁判は、大塚家具の大塚勝久前会長が、久美子社長が取締役を務める資産管理会社「ききょう企画」を訴えているもの。勝久氏は大塚家具の株式約130万株をききょう企画に譲渡したが、久美子氏が株を自らの名義にしたため、株の実質的対価として15億円の支払いを求めている。

勝久氏は償還期限の延長を「聞いていない」と反論。株譲渡は、子供たちの生活援助が目的だったと説明し、久美子氏について「経営の方向を間違えている」と改めて批判した。

両氏は経営方針を巡り関係が悪化。大塚家具の今年3月の株主総会では、筆頭株主で取締役だった勝久氏と社長の久美子氏が互いの退任を求め、久美子氏率いる会社側の提案が賛成多数で可決された。
【話題の注目株】
■大塚株価 [8186] 東証ジャスダック
株価:1,850円 (7月13日終値)
参考取得価格:185,000円

7月1日に発表した月次動向が好調で、2日には新たなブランドビジョンなども発表。

6日には、大量保有報告書によって大和証券投資信託委託が発行済み株式の5.26%を取得したと伝えられ、機関投資家が注目を強めていることが判明した。

4カ月近く続いた無風相場が動意を強めてきたため、値動きの面でも注目余地が強まってきたようだ。

6月の月次売上高は前年同月比49.6%増加し、5月の同70.0%増以降、劇的な急増となっている。

原則的な会員制から自由来店型に転換した効果が大きく現れたとみられており、6月締めの第2四半期決算に期待がもてるのではと注目する市場関係者も出ている。