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毎日コラム 2015年09月30日
インフルエンザワクチン 価格が上がる!
毎年冬の時期が近付くにつれてチェックしていきたいのがインフルエンザの予防接種ですが、なんと2015年-2016年にかけてワクチンの価格が上がるのです。

「なぜインフルエンザワクチンの価格が上がるのか?」「4価とはなんなのか?」ということについて今回はご紹介します。

インフルエンザワクチン 2015年は価格が上がる!
はい。残念なことに値上げされます。
「ただでさえ予防接種はお金がかかるのに、どれだけ病院は儲けるのだ!」と思ってしまうかもしれませんが、実はインフルエンザワクチンの価格が上がるのにはワケがあるのです。

インフルエンザウイルスの「株」とは?
少し専門的になりますが、インフルエンザウイルスの分類方法について説明しましょう。

◆インフルエンザの型
インフルエンザウイルスの型はウイルス粒子を構成する蛋白質のうち、ウイルス膜表面に突起している蛋白の一つであるM1蛋白とNP蛋白の抗原性の違いによって分類されます。

その分類は
・A型(人、豚、馬、鳥、虎、鯨、犬などに感染)
・B型(人とアザラシで感染が確認されている)
・C型(人と豚に感染)
さらにA型は数種類の亜型に分類されます。
B型とC型は亜型には分類されません。

◆インフルエンザの株
亜型に分類されたA型とB型、C型はさらに細かく株という分類が行われます。

つまり株とはインフルエンザのそれぞれの型が細かく分類されたものと言う事ですね。

今回の値上げもこの株が関係しています。

◆なぜ?インフルエンザワクチンの値上げの理由
これは一言で言うとインフルエンザワクチンがレベルアップしたからです。

インフルエンザにも色々なタイプがありますよね?a型とかb型とか。もっと細かく言えばまだまだ種類はあります。それらのインフルエンザの種類に対して網羅することができたのが今回のインフルエンザワクチンなのです。

◆インフルエンザワクチンの4価ってなに?
以下の図をご覧ください。
今までの3価のワクチンというのはこのようにしてインフルエンザa型を2株ワクチンへ投入。

そしてB型に関しては山形系統かビクトリア系統かを予測して1株を入れてワクチンを作成していました。

ただ、これが4価になるということは両方のワクチンを投入して作るということになります。

これによって、どちらのB型インフルエンザが流行したとしてもワクチンの効果があるというのが今回のインフルエンザワクチンの特徴となります。

◆4価の”価”ってなに?
”そのワクチンに対して何種類の細菌やウイルスに対する免疫を獲得することができるのか” というのを”価”と表現します。

例えば、病院では身体の部位ごとで担当のお医者さんは分かれているはずです。

内科、外科、産婦人科、脳外科・・・

それと一緒でワクチンもウイルスの種類に合わせて抗体を作るようにしなければ対応できないということです。

◆今まで4価のワクチンじゃなかったのか?
実は日本では4価のワクチンを作ることができなかったのです。

というのも、日本では「生物学的製剤基準」の中で薬の中に含まれるタンパク質の量が決められており、この制限によってインフルエンザワクチンは3価までしか入れられなかったのです。

だから毎年予想をして入れていたということですね。

◆4価にすることで実際に効果はあるの?
日本が行動する決め手になったのはアメリカで実際に効果があることが立証されたからです。

アメリカは日本に先立って2013-2014年の流行時期に4価のワクチンを実施したところ、効果が実証されたのです。

日本でも3価から4価のインフルエンザワクチンへ変更することになりました。

◆インフルエンザワクチンは一体いくらになるの?
今回の変更ではワクチンの仕入れ価格が大幅に上がるため、値上げは避けられないようです。

このようにワクチンの種類が変わることによって、価格も変わることも予想されます。

中には1.5倍ほどになるのでは?という情報も・・・

ちなみに前年度(2014-2015年)のインフルエンザワクチンの接種料が2,000円〜4,000円前後ですので、3,000円〜6,000円ほどになる可能性もあります。

10月の半ば前後からインフルエンザの予防接種を受け付ける機関が多いようですが、電話やHPで事前に価格を確認しておきましょう。

まとめ
・インフルエンザワクチンの価格が上がるのは効果が良くなるから
・効果についてはアメリカで実証済み
・価格は1.5倍になる可能性あり
しかしインフルエンザに感染したとき、
・症状が軽くて済む
・発症を防げる
・重症化を防げる
という点で予防接種を受けるべきです。
予防接種の費用が高くなることは嫌なことですが、インフルエンザはかかると1週間〜2週間はダウンしてしまい、時間を無駄にしてしまう病気なので、対策はしておきたいですね。
(WEBメディカルを参照:Eimei.TVが作成)
株式市場では、インフルエンザが猛威をふるうと、医薬品銘柄やマスクなどの予防用品銘柄に買い注文が入ることが多いです

ワクチン、マスク以外にも、うがい薬/検査薬/温度計/消毒薬/除菌剤など、幅広い関連銘柄があります。

【関連銘柄】
マスク関連
日清紡HD<3105.T>、ダイワボウHD<3107.T>、シキボウ<3109.T>、バイリーン<3514.T>、ホギメディカル<3593.T>、資生堂<4911.T>、小林製薬<4967.T>、小津産業<7487.T>、ユニ・チャーム<8113.T>など

ワクチン、治療薬関連
電化<4061.T>、カネカ<4118.T>、日油<4403.T>、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>、大日住薬<4506.T>、塩野義薬<4507.T>、田辺三菱<4508.T>、中外薬<4519.T>、沢井薬<4555.T>、第一三共<4568.T>、富士フイルム<4901.T>など

衛生管理品関連
明治HD<2269.T>、川本産業<3604.T>、花王<4452.T>、ニイタカ<4465.T>、ライオン<4912.T>、大幸薬品<4574.T>、フマキラー<4574.T>4574、サンデン<6444.T>、イワキ<8095.T>など