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2015年12月10日
【ブラック企業の真逆】ホワイト企業とは?
「ホワイト」と「ブラック」の違いはどこで区別されているのでしょうか。

まず「ブラック企業」という言葉ですが、以前はこのような名称は存在しませんでした。
現在では企業の「状態」を指す言葉です。一般的に、労働法の規定する範囲を逸脱したような劣悪な勤務環境や過酷な労働を強いる企業の総称として使われます。

・労働時間が多すぎる
・休みが取れない
・身体的や言葉の暴力が日常的である
・サービス残業がある
・パワハラ・セクハラ・マタハラが日常的
主にこの5つが原因となる場合が多いです。

サービス残業や休日を返上しての作業は当然という考え方、上意下達で朝令暮改の体制、パワハラ、従業員の心身の健康に対する配慮の低さ、などが挙げられることが多い。
労働環境が劣悪であるため、短期間での離職率が高いなどの傾向もあるとされています。
ホワイト企業とは
それではまず初めに、ホワイト企業の基準と見分け方を紹介する前に、そもそもホワイト企業とは、どのような会社のことなのかを理解しておきましょう。

ホワイト企業とは、就職活動を行う際に、入社後の福利厚生がしっかりと整っていったり、入社した社員の離職率が低いことなどから、入社することが好ましいとされている企業のことをさします。
ブラック企業の真逆にあたります。つまり、サービス残業が無く、手当てもきっちり支払われ、仕事のしやすい環境で働けるというものです。

ホワイト企業の特徴は社員の離職率が低い
ホワイト企業とは、社員の待遇や福利厚生などが充実し、数ある企業の中でも働きやすさにおいて、特に優れている企業のことでしたよね。
ホワイト企業とは何かを理解できたところで、合わせてホワイト企業の特徴についても軽く見ておきましょう。
就職や転職の際にブラック企業が避けられるのとは対照的に、安心して仕事に打ち込めるホワイト企業は、入社することが好ましいと奨励され、実際に新卒社員の定着率も高いのが大きな特徴です。

他のホワイト企業の大きな特徴を紹介します。
(1)「ノルマ」
こなせない業務量やノルマを与えられるのがブラック企業の特徴で、その反対のホワイト企業の特徴は、達成可能なノルマが課せられるか、またはノルマがない(個々の責任やチームで動く)ところです。

(2)「残業」
残業が当たり前、慢性化しているのが、ブラック企業の特徴です。一方で、ホワイト企業はノー残業デーを設けるなど、残業をできるだけ減らそうと努力している、または残業自体ないのが特徴です。

(3)「残業手当て」
残業代に関しては、サービス残業が当たり前で、会社によっては日が変わらないと帰れないようなこともあるのがブラック企業の特徴で、ホワイト企業では残業をしたらしっかりと残業手当がつくのが特徴です。

このようなホワイト企業とブラック企業の特徴の違いを見ても、できるだけホワイト企業で働く方がいいですよね。

ホワイト企業の見つけ方
四季報や公式サイトの企業情報から見つけられます。
四季報や公式サイトでは「平均年収」「福利厚生」「社員の定着率(新卒離職率&平均勤続年数)」「有給取得率」を確認すると良いでしょう。まだ志望する業界や企業を絞っていない段階でも、四季報ではこの4つを軸に、業界・職種を問わず「ホワイト企業」を探すことができます。
すでに気になる業界や企業を絞っている場合は、「その業界・企業がホワイトかどうか」を4つの軸でチェックしてみては如何でしょうか。

また、東洋経済CSR調査では、定着率の高い会社を「新入社員に優しいホワイト企業」とし、ランキングと業種別集計を作成しています。
定着率100%で入社者がもっとも多かったのは、ニコンの123人。男性104人、女性19人が2011年4月に入社し、3年後の2014年4月に全員在籍しているそうです。

11月29日に今年のブラック企業大賞が決定しましたが、それとは反対にホワイト企業もあります。
「日本の社会にホワイト企業がどんどん増えてほしい」という願いを込めて、2015年度の「第2回ホワイト企業大賞」の発表が2016年1月16日にあります。
ちなみに、第1回ホワイト企業大賞は、企画委員会の推薦と検討により、下記2社に決定していました。
未来工業株式会社 、ネッツトヨタ南国株式会社