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犬より猫!空前の猫ブーム
犬より猫!空前の猫ブーム

画像出典:取り放題!わんにゃんラブ

2010年代に始まった猫ブームは莫大な経済利益を生み出しているのをご存知でしょうか?
今、史上空前の猫ブームと言われています。

近年、猫が登場するゲーム、映画、ドラマ、CMが急増しています。
猫の登場するCM代表的なのは、Y!mobileの「ふてネコ」シリーズや『YKK AP』窓のCMです。
また、コーヒーを飲みながら愛らしい猫と触れ合える猫カフェが日本では定番となり、今では約200店を数えると言います。

猫の写真集や飼育方法の特集を組んだ書籍、猫の専門誌などは前年度比で約3倍売り上げているそうです。

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なぜ?犬から猫なのでしょうか?

「猫ブーム」がもてはやされるようになったきっかけは、国内の猫の飼育数が犬に迫ってきたことがあるそうです。

下記の表を見ると、ペットに関する統計を発表している業界団体、ペットフード協会の推計によると、昨年10月現在の飼育数は犬が991万匹に対し猫は987万匹とほぼ拮抗(きっこう)している。

一般社団法人ペットフード協会
平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査より

経済効果2兆3000億円?

そして「アベノミクス」にひっかけて、「ネコノミクス」の経済効果も驚く数字なのです。
※ネコノミクスは猫が生み出す経済効果を安倍首相の経済政策アベノミクスになぞらえた造語のことです

関西大学の宮本勝浩名誉教授が2月に発表した論文「ネコノミクスの経済効果は、昨年1年間の猫関連の経済効果が総額で2兆円超だった」と推定している。

算出根拠を紹介すると、猫1匹あたりの1年間の飼育コストを11万1424円と推定した。これにはえさ代、おやつ代、トイレ費用、医療費、ペットホテルといった臨時費などが含まれる。それに推計飼育数987万匹をかけています。

猫関連の書籍やDVDなどの売上額30億円、猫を目玉としている観光地に落ちる40億円を加えて、「直接効果」を1兆1072億円と計算した。関連商品の原材料の売り上げや、猫関連業界で働く従業員の消費増などの「波及効果」を加え、総額2兆3162億円という数字をはじき出しています。

画像出典:取り放題!わんにゃんラブ

猫の人気が高まっている背景

まず、第一に言われるのが、お散歩の有無。
犬は毎日お散歩に出なければいけないけれど、猫にはその必要がなく手軽に飼えるイメージがある、というものです。
他には、
「飼育の手間がかからない」
「犬に比べて飼育コストが安い」
「狭い住宅でも飼える」等の理由があります。

生涯の飼育平均費用も犬が約118万円なのに対し猫は約70万円とコストも安いです。

また、広い飼育スペースを必要としないのでマンションなどでも飼育しやすいということもあるようです。

画像出典:取り放題!わんにゃんラブ

今の猫ブームの背景にはSNSの普及があるようです。
熱狂的な猫好きたちがSNSを通じて様々なコンテンツを発信し活動することが、結果的に猫ブームを牽引しているようです。
SNS社会に生きる現代人は、猫の習性である自分勝手さ、気ままさ、自由奔放さは感覚的にもマッチするのかもしれません。

犬は人間に忠実で感情や行動がわかりやいすです。
その点で、猫は「ミステリアスな分、擬人化してそこに人格を見出そうとできる部分に魅かれる方が多いのではないか」と分析もあります。

猫好きの方は、猫ブームを楽しんでくださいね。

ちなみに、猫の日は、
2月22日です。
『にゃん・にゃん・にゃん』の語呂合わせで…。