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Eimei みちしるべ 2014年12月29日
《Eimei「みちしるべ」》(12月29日から30日の週)

年末最終週の2日立会い。
あと2日で77円上昇すれば日経平均株価は大納会高値となり、戦後初のこと。
できれば18000円台に乗せて終わって欲しいというのが多くの市場関係者の願いだろう。
「そら恐ろしさかえ豊かさへ」と言う日経元旦の見出しのそのままの展開だった今年の東京株式市場。
先週までの動きではほほ「掉尾の一振」を実現してきた。
9月以降4ヶ月連続の月足陽線まであと2日。
その9月以降から読み取れた格言がある。
それは「月の10日にモノ買うな、月の10日にモノ売るな」だ。
10月17日、11月17日、そして12月16日。
底打ちと急落は概ね月の20日を前にしておきて来た。
このアノマリーが今後も続くのかどうか。
株の世界では、実は新年は1月ではなく、まずは節分。
そして4月1日である。
だからこそ3月31日までは「昨年来高安値」、4月1日になって始めて「年初来高安値」となるのである。

気になるのは昨年末からの展開。
唐突として登場した新興国経済不安での株安。
考えてみれば今年も多くの信用不安が登場した。
アルゼンチン、ウクライナ、イラクなどなど。
しかしそのどれもが長続きはしなかった。
アルゼンチンの株価は世界一の上昇率となった。
ウクライナの株価指数も結局は前年比プラス展開。
結局、世界のアチコチで起こる事に右往左往するのではなく、見据えておくのはアメリカの金融動向。
これが立証された年でもある。
米金融機関と規制当局のとのバトルの結果が、他国の信用不安を借りて表現されていると考えるべきだろう。
これが株価の上下変動の最大要因。
これは来年も再来年も変わらないはず。
だったら、来る年も明るいはず。
「慌てない、騒がない、諦めない」に徹することは必要な筈だ。

日経平均想定レンジ

下限17590円(12月月足陽線基準)〜上限18326円(25日線の5%プラスカイ離水準)