兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

話題レポート
05_report27.jpg
【相場展望】


外国人主導で強調相場の可能性強いが、個人の中長期はもうしばらく様子見が賢明


相場には、「常識破り」は起こりうることである。『もうはまだなり』という格言は、まさに今のような日経平均11日連騰のような時のことを指していうのだろう。常識で考えれば、もう押すだろうと思うのが普通だが、なかなか押さない。ガマンたまらず買いついたら天井ということもしばしば起こりうることである。

同時に昔から、『記録破りは天井と心得よ』とも教えている。今回の連騰記録は1988年2月の13連騰以来ということらしい。この記録更新の可能性もあるだろう。

ただ、1988年頃とは違う点も多々ある。当時は1989年のバブル相場で日経平均が3万8915円をつけた頃である。今回の日経平均は連騰とはなっているものの

バブル最高値に比べ現在はまだ47%も下にある。とくに、当時は中低位の数量銘柄も買われ出来高も活発で投資参加者の多くが熱狂的だった。

今回は中低位銘柄がほとんど放置されたままで、とくに、今回はJPX日経400に代表される選ばれし銘柄が中心の相場である。さらに、今回は個人投資家は冷静で、むしろ、利食い売りを優先させている点が大きい違いといえる。

今回の主役は外国人投資家である。日本企業がROE重視経営に転じたことでROEが10%を超える銘柄を中心に買い進んでいる。こうした優良銘柄は個人投資家がそうとう利食っていることから需給関係がよく、機関投資家の思うがままに近い相場展開になっているといえるだろう。この点からは、まだ優良株相場は継続する可能性があり、日経平均の上値も記録破りとなる可能性はありそうだ。

ただ、いつまでも上がり続ける相場はない。今のドル高についても、売り立てた筋の買い戻しが中心とみられ買い戻しが一巡すればドル安(円高)に振れる可能性はあるだろう。ドル高の背景をアメリカ景気の強いこと、年内利上げに求めるには弱い材料と思われる。この数カ月のアメリカ景気はさほど変化はなさそうだし、年内利上げも今、急に言われ出したことではないからだ。

短期狙いの個人投資家は主流銘柄に飛び乗り飛び降りでついて行くのがよいだろう。しかし、乗り遅れ気味の中長期投資家はもうしばらく新規買いは様子を見るところだろう。外国人投資家がバカンスを迎える夏場の動きを見てからでも間に合うものとみられる。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR:犬丸正寛の相場展望)