04月25日相場概況
07月28日 【NY株/欧州株概況】
【市況】ダウ33ドル高、続伸。好決算銘柄に買い。
【NY概況】
28日のNYダウ工業株30種平均は4日続伸した。終値は前日比33ドル76セント高の2万1830ドル31セントと、3日連続で過去最高値を更新した。
朝方は、ネット小売のアマゾンの決算が大幅減益、1株利益が市場予想を下回ったエクソンモービル株も下落となり、ハイテク株を中心に売りが広がった。ダウ平均は一時40ドル安を付けた
一方、四半期決算が好調だったシェブロンなどが買われ、相場を押し上げた。
シェブロンは最終黒字に転じ、1株利益は市場予想を上回った。製薬のメルクも1株利益が市場予想以上となり、株価は上昇。午後に医療保険のユナイテッドヘルス・グループや金融のゴールドマン・サックスなど値がさ株が買われると、ダウ平均は上げ幅を広げた。
4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比年率2.6%増となった。全体の約7割を示す個人消費の伸び、成長率は1〜3月期から拡大した。ただ、市場予想並みの結果だったため、相場の反応は限られた。
ナスダック総合株価指数は続落し、前日比7.509ポイント安の6374.677で終えた。
セクター別では、保険や運輸が上昇する一方で消費者・サービスや食品・飲料・タバコが下落した。
前日夕に通期の業績見通しを上方修正した半導体のインテルは上昇。売上高が大幅増となった航空機部品のロックウェル・コリンズが大幅高。フェイスブックは朝安後、上げに転じた。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)や製薬のメルク(MRK)は決算内容が好感され、買われた。
一方、決算が最終赤字となった玩具のマテルは大きく下げた。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は翌四半期の業績悪化を示唆したことで、大幅下落。アルトリア・グループ(MO)などたばこ株が軒並み売られた。米規制当局がたばこのニコチン含有量の基準引き下げを検討していると伝わったことが嫌気された。ゼネラル・エレクトリック(GE)や、化学のデュポンが下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
21,830.31+33.76
S&P500種
2,472.10−3.32
ナスダック
6,374.677−7.509
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅反落した。9月物は前日比70円安の1万9960円で引け、27日の大取終値を10円上回った。この日発表された米経済指標が市場予想より弱く、米金利が低下してドル売り・円買いが進み、日本株の重荷となった。
前日発表されたアマゾン・ドット・コムの決算が市場の期待を下回り、ハイテク株が売られたことも投資家心理の悪化につながった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19960 ( +10 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19970 ( +20 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100種総合株価指数は続落。前日終値に比べ74.64ポイント安の7368.37で引けた。構成銘柄の9割近くが下落した。午後にたばこ株が急落し、指数を押し下げた。金融株も下落。一方で鉱業株の一部に買い戻しが入った。
たばこ株が大幅下落した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコは約7%安となり、インペリアル・ブランズは4%近く下げた。米食品医薬品局(FDA)が、たばこのニコチンレベルを引き下げ、喫煙者の電子たばこへの移行促進を検討していると伝わったことで、たばこ販売への影響を懸念した売りが膨らんだ。
個別銘柄では特殊化学のジョンソン・マッセイ、梱包材メーカーのスマーフィット・カッパ・グループが安かった。
半面、前日下落した医薬品のアストラゼネカが値ごろ感から買い戻され、高く引けた。複数のアナリストが目標株価などを引き上げた酒類のディアジオも高かった。原油高を背景に石油のロイヤル・ダッチ・シェルが上げた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
ドイツ株式指数(DAX)は続落。終値は前日比49.34ポイント安の12162.70だった。構成銘柄の約9割が下落した。
工業用ガスのリンデとタイヤのコンチネンタルが安かった。上昇は2銘柄にとどまる中、好決算を受けてアディダスが大幅高となった。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5127.70 +10.04