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漁師は潮を見る


解説

■漁師は潮を見る

この潮というのはここでは二つの意味を持ちます。

一つは海流の流れや満ち引きから相場の大局を、もう一つは潮時の言葉が示すように「ちょうどいいタイミング」などを意味しています。

漁師は潮の流れを見て魚場を探ると言われますが、投資も同じです。相場の流れを見て波に乗らねばならない、という言葉です。

漁師が魚を捕まえる場合、魚を探して直接網をかけるようなことはあまりしません。

魚を追いかけて網を直接かけても、労力ばかり大きく、得られる獲物は少なくなります。

大漁となる漁師は、潮を見て、魚の流れを読み、魚が集まりそうなポイントにあらかじめ網をはっておくそうです。

相場でも同じことが言えます。

目先の相場を追いかけても大きな利益は得られません。上げ相場に売り向う、下げ相場に買い向うなど、流れに逆らって勝てるほど相場は甘くありません。

大きな相場の流れに乗るようにすれば自然と利益が集まってくるということです。

活きのいい魚=勢いづいている株式銘柄
漁場=マーケット
潮目=トレンド
仕掛ける=エントリー
魚群=ボラティリティや出来高
大漁=利益の大きな利確
坊主=損切(船の重油代や人件費が自腹)

こんな感じですかね。

特に「潮目」と「魚群」は重要です。

漁業における「潮目」はトレードにおける「トレンド」ですね。潮目の見極めは、職人的な経験とムードを読む力が大切です。