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シリコンスタジオ上場後快調に上値追い、早くも今期の増額見込む見方強まっています

シリコンスタジオ<3907>(東マ・売買単位100株)は、1万8270円と上場後の高値に進んでいます。今期の予想一株当たり利益から判断するとマネーゲーム化の色彩を強めやや買われ過ぎの嫌いがありますが、早くも増額修正を期待する相場展開となっており、新規投資は今期の収益見通しがポイントと言えます。


 同社は3次元コンピュータグラフィックス(CG=コンピュータを使って製作された映像)技術を利用した、ゲーム開発の支援が主力事業となっています。スマートフォンなど携帯端末で遊べるゲームコンテンツに関連する事業を展開する同社にとってスマートフォンの契約件数の増加(平成26年9月末6248万件、端末契約数に占める割合は50%を突破)は、大きなビジネスチャンスとなっています。


具体的にはCG技術を活用してゲーム開発の効率化に威力を発揮するミドルウェア(基盤ソフト)をゲーム会社に販売しています。ミドルウェアは前期に新規販売33件、保守サポート66件と順調に拡大したのです。

2014年11月期の業績は、売上高80億5600万円(前々期比10.9%増)、営業利益8億4100万円(同51.3%増)、経常利益8億3200万円(同47.3%増)、当期純利益5億700万円(同28.3%増)と増収大幅増益となりました。


ポイントは今期の見通しです。今のところ会社側では売上高92億7700万円(前期比15.2%増)、営業利益9億300万円(同7.5%増)、経常利益8億8700万円(同6.6%増)、当期純利益5億3200万円(同4.9%増)を見込んでいます。前期同様に開発・支援事業の拡大を背景にしています。いずれにしても前期大幅な増益を確保したのに続き、今期も増益基調を堅持するというのは、それ自体、立派だと考えられます。が、株式市場は早くも増額修正を望んでいます。


今期の予想一株当たり利益240円64銭で計算した時価のPERは57倍と、高いと言わざるを得ません。少なくとも今期の利益は2ケタ成長を達成し、高成長銘柄という印象がなければ、ここまで買われることはないでしょう。同社は海外でも顧客開拓に乗り出したもようで、こうした積極的な事業展開が奏功して今期の業績見通しは明るさを増していると言えます。つまり、増額修正の期待が日ごと高まりを見せています。


このことがハッキリしてくれば、株価は、さらに上昇相場をたどるものと予想されます。それまでは、同社株への新規投資は下押した局面を丹念に拾い上げることが最善ではないでしょうか。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)